「グレイズ・アナトミー」ブルック・スミス降板へ

※この記事には「グレイズ・アナトミー」シーズン4と5についてのネタバレがあります。



米ABCネットワークで2005年から放送されている大ヒット医療恋愛ドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」で外科医師エリカ・ハンを演じているブルック・スミスが降板することが明らかになった。

米EW.comが報じた内容によると、「グレイズ・アナトミー」シーズン4からレギュラー出演しているブルック自身が、アメリカ現地時間11月6日に放送されるシーズン5第7話で降板するとのことを明らかにした。演じているエリカは同性愛者で、サラ・ラミレス演じるカリー・トーレスと身体の関係を結んだばかり。今後真剣な交際に発展する可能性があっただけに、「突然、予想外の降板を言い渡されて信じられなかった」「とても残念」だとブルックはコメントしている。

番組の製作総指揮者ションダ・ライムズは「エリカというキャラクターは長期的には番組にフィットしない」ことが降板理由で「レズビアンうんぬんは関係ない」としており、今後カリーの新たなレズビアン・パートナーを取り入れる可能性もあるとしている。しかし、シーズン5第8話から登場するメリッサ・ジョージ演じるメレデスの旧友サンディが、「バイセクシュアルという設定でカリーと深い関係に陥る」という脚本は執筆し直されたとEW.comは報じている。

なお、シーズン1から準レギュラーとして出演しているバーテンダーのジョーが同性愛者として登場しているが、彼らの恋愛関係については詳しく描かれておらず、主要キャラクターの同性愛が描かれる可能性は今後も低いと見られている。

「シックス・フィート・アンダー」「ロー&オーダー」「女検死医ジョーダン」「ダーティ・セクシー・マネー」など多数の人気ドラマにゲスト出演しているブルックは、イザイア・ワシントンが演じていたプレストン・バークの大学時代のライバル外科医師として「グレイズ・アナトミー」にゲスト出演するようになり、イザイアが降板したのを埋める形でレギュラー入りしていた。

今年のエミー賞で5部門にノミネートされた「グレイズ・アナトミー」は放送開始直後から高視聴率をマークし、スピンオフ「プライベート・プラクティス」も好調な大ヒットドラマ。今回のブルックの降板はABCの判断だったとされている。