完全復活したケシャのこれまでの軌跡を一挙ふりかえり！ 摂食障害やドロ沼裁判を乗り越え、４年ぶりにカムバック

8月16日に4年ぶりとなるサードアルバム『レインボー』国内盤(輸入盤は11日発売)をリリースするケシャ。その直後の19日と20日に開催される“サマーソニック2017”、21日に開催される名古屋単独公演のため、これまた4年ぶりとなる来日を果たすことが決定。4年の沈黙を破り、完全復活に向けて本格始動した“新生ケシャ”だが、なぜ、彼女はこれほどまでに注目されているのだろうか。


世界的な大ヒットとなったデビューシングル「ティック・トック」(09)や「テイク・イット・オフ」(10)のMVのような“グリッターまみれの派手でイケイケなパーティーガール”“たまたま時代に乗ってブレイクしたポップスター”という目で見られがちなケシャだが、実は彼女、業界から高い評価を得ている超実力派シンガーソングライターなのである。

【動画】「ティック・トック」MV


【動画】「テイク・イット・オフ」MV

ミレニアム世代の歌姫ケシャが生まれたのは1987年。大御所カントリー歌手ドリー・パートンの大ヒット曲「オールド・フレイムス」など手がけるシンガーソングライターのペペ・セバートに女手一つで育てられた。常に音楽が流れているという家庭環境だったこともあり、幼い頃から自然に曲作りをするように。

そして17歳のとき、ケイティ・ペリーの「キス・ア・ガール」やブリトニー・スピアーズの6thアルバム「サーカス」などを手がけてきた売れっ子音楽プロデューサーのドクター・ルークが、彼女のデモテープを聴いて絶賛。高校を中退し、ルークのレコードレーベルと“ソングライター&パフォーマー”契約を結び、本格的な音楽活動を開始した。

ソングライターとして、ケシャは自身のヒット曲のほとんどを作詞作曲。また、アリアナ・グランデ(「ピンク・シャンパン」)や、マイリー・サイラス(「タイム・オブ・アワ・ライヴス」)、ブリトニー・スピアーズ(「ティル・ザ・ワールド・エンズ」)のほか、米人気ドラマ「アイ・カーリー」のミランダ・コスグローヴ、ボーイズ・バンド“ビッグ・タイム・ラッシュ”など多くのアーティストに楽曲を提供。イギリス人歌手のタイオ・クルーズや、豪出身のチャーリーや双子デュオ“ザ・ヴェロニカズ”もケシャが作った曲を歌い、シンガーソングライターとして国際的な知名度を誇るようになった。

【動画】ブリトニー・スピアーズ「ティル・ザ・ワールド・エンズ」MV

その一方で破天荒な言動も話題に。人気リアリティ番組「シンプル・ライフ」のパリス・ヒルトンが自宅で開催したパーティーで嘔吐したり、自分のデモテープを手渡すためにプリンスの豪邸に忍び込んだり、ビール瓶を開けようとして歯を折ったこともあると告白。世間から「ハチャメチャ」だとおもしろがられることも多いケシャだが、ファン想いなことでも知られている。

ケシャは「自分の曲を聴いて内なる野生の血に目覚めて欲しい!」という思いを込めて付けたデビューアルバム『アニマル』にちなみ、自分のファンのことを“アニマルズ”と命名。「私がすること全てはファンのため」だと公言している。ファンもそんな彼女に惚れ込んでおり、彼女が「みんなを近くに感じたいから、乳歯や親知らずとか、いらない歯を送って!」という呼びかけを行った際には、何千個もの歯が集まり大きな話題になった。ケシャいわく、これらファンの歯をアートデコレーションして飾っているとのこと。

世界中の多くのファンに愛され、楽曲を提供した若いアーティストたちからはリスペクトされ、業界からも高く評価されていたケシャ。そんな彼女だが「太った」「ストレスを感じているのではないか」とゴシップされるようになり、2014年1月、摂食障害でリハビリ施設に入所。施設の医師に「ドクター・ルークから暴力を振るわれたり、性的暴行を受け、精神的にも苦痛をうけた」ことを明かしたと報じられるようになり、同年10月、ルークを相手取る訴訟を起こした。


しかし、ルークはケシャの主張を真っ向から否定したため、訴訟は長引き、その間ケシャは音楽活動ができない状態に。2016年2月に訴訟は棄却されたが、アリアナ・グランデを始めとする多くのアーティストたちが彼女を応援するとSNS上で宣言。世界中から励ましのメッセージが集まった。また、レディー・ガガやセレーナ・ゴメスらとタッグを組んだこともある人気音楽プロデューサーのゼッドから復活を手伝いたいとアプローチされ、コラボ曲「トゥルー・カラーズ」を制作。同年の人気野外フェス“コーチェラ”で熱唱し大きな話題となった。




そんなケシャが、ファンのためにと気持ちを込めて制作したのが、今回リリースされるニューアルバム『レインボー』だ。この最新作には訴訟騒動中彼女を支え続けてきた母ペペ・セバートも参加。リードシングル「プレイング」は、苦しみを乗り越え全てを許せる心境になったことを伝えるもので、7月6日にYouTubeで公開されたMVは約3,000万回以上再生されるなど大注目されている。

【動画】「プレイング」MV

8月16日に発売される『レインボー』国内盤には、オリジナル曲「エモーショナル」が日本盤ボーナス・トラックとして1曲入っており、初回仕様限定ステッカー封入というファンにとって嬉しいものとなっている。19日に大阪 舞洲 SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)20日に東京 ZOZO マリンスタジアム&幕張メッセで開催される「サマーソニック2017」に出演し、21日には名古屋のDIAMOND HALLで単独公演を開催し、約4年ぶりに日本のファンの前でパフォーマンスを披露するケシャ。世界中から熱いエールを集めている“強く生まれ変わった「新生ケシャ」”から、片時も目が離せない!

【リリース情報】

アルバム『レインボー』8月16日(水)発売



2,200円+税(SICP-5573)

■日本盤ボーナス・トラック「エモーショナル」収録
■初回仕様限定ステッカー封入

//www.sonymusic.co.jp/artist/KESHA/discography/SICP-5573

配信アルバム(輸入盤):
https://itunes.apple.com/jp/album/rainbow/id1253656856?app=itunes&ls=1

ケシャ日本公式サイト: //www.sonymusic.co.jp/artist/KESHA/