エミネムが自身の健康状態について語っている。
9月8日(木)、人気ラッパーのエミネムが、ポール・ローゼンバーグが司会をつとめるポッドキャスト番組「Paul Pod」に出演。2007年、薬物を過剰に摂取したことにより、生死をさまよったことがあったと告白した。
2008年4月20日、エミネムは薬物との関わりを断つことを決意。回復期にあった2009年にはアルバム「Relapse」を発表している。
エミネムは番組の中でこの作品について、「初めて薬を断ったとき、すべての悪いことから解放されたのを覚えている。とにかく本当に幸せで、周りにあるすべてが新しくなったような気がしたんだ」と語ると、「長い間、音楽をやってきて、初めてレコーディングが楽しいって思った。そう思えた初めてのアルバムなんだ」と明かしている。
当時についてエミネムは「音楽は楽しいってことに改めて気づくことができた。過程はすべて頭の中に入っているんだけど、またラップのやり方を学びなおすような感覚。でも、脳をまた以前のようにはたらかせるには長い時間がかかった」と振り返っている。
なおエミネムは、この時マネージャーだったポール・ローゼンバーグが、担当医に「このラッパーは、脳に永久的なダメージを受けているのではないか」とたずねていたことを覚えているという。
ポールと会話する中で、「オレがまた新作のレコーディングを始めたとき、またラップをやり始めて、それをあんたに送ったとき、あんたは『脳にダメージが残っていないか確認したい』って言ってたよな?」と、たずねたエミネムは、「脳が回復していく中で、レコーディング中なのに、何度も『待てよ、これはヤバイ』って言ってしまうことがあったんだ。すごく奇妙な感覚だった。結局、20回くらいは録ってたよな」と当時のやり取りを明かしている。