ヘンリー王子が、エリザベス女王の葬儀で軍服を着る可能性は極めて低いようだ。
9月8日(木)、イギリスのエリザベス女王が死去した。現在、女王の棺は彼女が息を引き取ったスコットランドのバルモラル城からイギリス・ロンドンへと移送中で、一般市民へ公開された後、19日(月)にウェストミンスター寺院で国葬が実施される。
通常、軍の肩書きを持つロイヤルファミリーのメンバーは、このような場では軍服を着用する。しかし、ヘンリー王子は2020年に王室を離脱した際、軍人としての称号も返上しており、女王の国葬における軍服着用は認められない可能性が高いとされているのだ。
もう1人、軍の肩書きを返上した人物といえば、性的虐待の加害者として逮捕された実業家ジェフリー・エプスタインと交流があったとして、2019年に公務を引退したエリザベス女王の次男アンドルー王子だ。しかし彼については、「女王陛下への特別な敬意として」最後の祈祷の場での軍服着用が認められているという。
ある関係者はヘンリー王子について、「女王の葬儀で軍服を着用できないことを悲しむだろう」と語っている。
ヘンリー王子はアフガニスタンにてアパッチヘリからタリバンへ発砲するなど、最前線で活躍していた戦争経験者だ。英国海兵隊大将、ホニントン空軍名誉航空司令官、小型船舶・潜水艦司令官という3つの名誉ある称号を与えられていたが、王室離脱にともないすべて返上していた。
なお、昨年4月のフィリップ王配の葬儀では、ロイヤルメンバー全員が軍服ではなく通常の喪服で参列した。これはアンドルー王子とヘンリー王子に配慮した、エリザベス女王による異例の判断だったとされている。
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