エリザベス女王の死去により、イギリス王室は「結束」するのか、それとも「崩壊」するのか。ある王室の専門家は、ヘンリー王子夫妻によって告発された「人種差別発言」の説明が適切になされない限り、王政は終わりを告げることになるかもしれないと警告している。
昨年3月、アメリカで大物司会者オプラ・ウィンフリーとの対談番組に出演したヘンリー王子とメーガン妃。2020年に王室のシニアメンバーから退きアメリカに移住した2人は、番組内で王室との確執を暴露した。
中でも衝撃的だったのが、長男アーチー王子がまだメーガン妃のお腹の中にいたころ、王室メンバーの中から「生まれてくる子の肌の色を懸念する発言があった」というものだった。この発言を受けイギリス王室は、ウィリアム皇太子が即座に「我々は人種差別的な家族ではない」というコメントを発表するという異例の対応を取った。
一方、専門家の多くは、この発言の主について、チャールズ国王、カミラ王妃、もしくはウィリアム皇太子の誰かではないかと見ているという。
専門家の1人キンジー・スコフィールドはこの件について、「非公開で解決され、一般にも説明されない限り、人々が王室から遠ざかる原因になりかねない」と指摘する。
キンジー・スコフィールドによると、ヘンリー王子夫妻の告発以降、王室の支持者たちは新国王チャールズ3世、カミラ王妃、ウィリアム皇太子のモラルに疑問を持ち始めたという。そのうえで、支持率回復のためには適切な説明が必要だと述べた。
「誰が、どのように発言したのか、そこに悪意はあったのかをはっきりさせる必要がある」と語ったスコフィールドは、例えこれが人種差別的な意図を持つものであったとしても、しっかりと公表することが、王室の未来につながると付け加えている。
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