BTSメンバーの兵役義務は、避けられないようだ。
BTSといえば、いまや世界中で名の知れたK-POPアイドルグループだ。しかし韓国には18歳から28歳までの健常者男性全員に2年間の兵役が義務づけられており、これまでの他のアイドルグループ同様、BTSのメンバーもいずれは表舞台を離れるものと見られていた。
しかし、BTSの目覚ましい活躍により、K-POPの世界での認知度が飛躍的に向上するなど、国への貢献が認められ、2018年、韓国では兵役法の改正(一部では「BTS法」と呼ばれた)が成立し、K-POPスターは30歳になるまで兵役を延期できるようになった。これは、韓国政府から文化的影響力を高めたとする勲章を与えられることを条件として、兵役の延期を申請できるもので、BTSのメンバー7人全員が文化功労者の花冠勲章を授与されていた。
そんな中、メンバー最年長のジン(29)が12月に30歳を迎える。
これを受け9月19日(月)、韓国最大野党である民主党が、国際的に活躍しているポップスターの兵役義務を代替業務に振り替えるよう求める修正法案を提出したのだ。
しかし、韓国国防省長官はこれに後ろ向きな姿勢を見せた。9月20日(火)に行われた国会にて、「義務兵役の遂行に関する公平性が失われる」との懸念から、BTSにこの法案を適用することは「むずかしい」と述べたのだ。一方、韓国の世論調査では、「国家の名声を高めたポップカルチャー・アーティストに対し、兵役の代わりとなる業務につくことを認めるべきか」との質問に過半数(60.9%)が「賛成」と答えている。
またデイリー紙は、今週初めに兵務庁長官が、「ポップカルチャー・アーティストを加えることは、兵役義務を果たしている若い男性世代に差別や偏見、また落胆の感情を集める恐れがある」として、兵役控除の枠組みについて早急に対処するよう述べたと報じている。
なお、BTSのメンバーは、兵役にのぞむ意思があることを明らかにしている。