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ドイツの国民的歌姫 Lenaに直撃インタビュー! ヒット曲「life was a beach」が日本でも大バズリ中! 夢を叶えるたった一つのシンプルな方法とは?

Lena INTERVIEWS
Lena (c) tvgroove.com

現在、日本のSNSで大流行中のドイツ人アーティストLena。彼女の「life was a beach」はインスタグラムで3.8億回、TikTokでは3.3億回と大バズり中! LINE MUSIC洋楽チャートでは、ジャスティン・ビーバーなど名だたるアーティストを抑えて39日間も1位を獲得した。

実は、Lenaは、本国ドイツではメルケル元首相の次に有名な女性といわれており、2010年の“ユーロビジョン・ソング・コンテスト”の優勝者である。なんとMTVヨーロッパミュージック賞を5回受賞するなど、ドイツや欧州では大人気な存在!

Lena (c) tvgroove.com

Lena (c) tvgroove.com

tvgrooveは2022年9月、そんなドイツの国民的歌姫Lenaに単独インタビューを敢行。歌手になったきっかけや、彼女の魅力、ドイツでの活躍について語っていただいた。

日本で行きたい場所は意外なところ!? DJ、ZEDDとの交流は? 「ユーロビジョン」で優勝して変化はあった?

Q:日本にようこそいらっしゃいました! 日本滞在は楽しんでいますか?

ありがとう~(日本語)。素晴らしいわ。ええ、美しいと思います。人が本当に多いですね。ネオンなど文化が全く違うので、驚いているわ。もっと長く滞在していたいくらい。

Q:今回の日本滞在は短いと伺いましたが、次に機会があれば日本で行きたい場所はありますか?

日本出身の誰かに連れて行って欲しいわ。観光客が行ける場所はいくらでもあって、そこも素晴らしいけれど、日本人が好きで行くようなところ…お気に入りのレストランや、自然のスポットとか、あまり観光客が知らないような秘密の場所とかね。それがベストよ。

Q:ちょうど今、人気DJ ZEDDさんも日本に来ています。ふだん交流はありますか?

ああ! 彼のことは知ってはいるけど、知り合いではないの。もちろん、同じドイツベースだし、ドイツでは超有名人だし。彼はカイザースラウテルンの出身ですよね? 素晴らしいアーティストだと思うし、私も大好きよ。

Q:Lenaさんについて、教えてください。歌手になりたいと思ったのはいつ頃からですか?

昔からずっと歌うことが好きだったの。踊ることも、演じることも。アーティスティックなのが好きだったの。そこからオーディション番組に出るようになって。それがきっかけで音楽の方から私に寄ってきてくれた感じね。これを愛して楽しんでいこうと。

Q:2010年の「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」での優勝を機に、ドイツでは一気に知名度が上がったそうですが、具体的にどのような変化がありましたか?

圧倒された感じだったわ。それ以前は、有名でもなかったし。音楽も特にやってたわけじゃなかったし。多分、2ヵ月くらいの短期間の間にドイツ中で顔が知れ渡ったの。ただ、とても世間知らずで真面目だった。でもそれが良かったと思う。名声がないとダメだとか、お金がないとダメだとか、そういうのに頼ってなくて。本当の幸せとか幸運や愛は内側から湧き出るものなので、外からのものに頼らなかったのが幸運だったと思うわ。

日本でブレイク中の『Life was a beach』ってどんな曲? 日本で活躍している人気アメリカ人歌手、クリス・ハートとのコラボも実現!

Q:2019年に発表した『Life was a beach』が今、日本で流行しています。とても美しい曲ですが、この曲はどういった曲ですか?

「愛」について歌った歌よ。その関係性とか。恋をしている内は、すべてがハッピーで盲目的になってしまうところがあるじゃない? ビーチのようにパーフェクトで。でも関係が終わってしまうと、完璧じゃなかったのが見えてしまう。ビーチは素晴らしい愛の世界の比喩なんだけど…ホラ、付き合ってるときはすべてが幸せでしょ? でも、別れてしまったらそうでもなかったな、って気づくわよね? むしろ、あの時はひどかったなとか、傷つけられたな、とか、そういう曲よ。

【和訳】Lena – life was a beach / レナ – ライフ・ワズ・ア・ビーチ

Q:クリス・ハート氏と『Life was a beach』をコラボしたそうですが、いかがでしたか?

とても良かったわ、彼はとても紳士だし、面白くて優しくて。この後も、ショートビデオを撮る予定なんだけど、こんな機会に恵まれて感謝の気持ちでいっぱいよ。

Lena(左)、クリス・ハート(右)

Lena(左)、クリス・ハート(右) (c) Eric Nagel

Lena – Life was a Beach feat. Chris Hart (@Amazon Music Studio Tokyo) / レナ feat. クリス・ハート

 

Q:今年6月に『Looking for Love』という曲を出されましたが、この曲についても教えてください。

たった今、『Looking for Love』がドイツのエアプレイチャートでNo.1っていうニュースを聞いたばかりよ! これは、愛を探し求める曲なんだけど、ロマンティックな愛ではなく、一般的な愛なの。誰もが愛を求めてると思うのよ。人から受け入れられ、愛され存在を看取られることを、求めているでしょう? でも、社会や家族、恋人、宗教の場面では、別の姿を求められている部分があると思う。自分自身をお互いにそのまま受け入れて、思いやりを持てた方が、世界はよりあたたかくより優しくなれるんじゃないかしら。

Lena – Looking for Love (Official Music Video)

Q:基本的に作詞作曲はご自身でなさっているのですか? 曲作りの発想はどのように得るのですか?

どの曲も、その曲作りも、それぞれ違っているわね。例えば、『Life was a beach』は友達が草案を持ってきて、それを気に入って2人で肉付けしていった感じなの。他の人とセッションを・・・曲作りをするのは5~10人くらいいるんだけど、たまに新しい人ともしたり。曲作りって、すごくパーソナルなプロセスなので、相手を慎重に選ぶことになるわね。場合によっては、先に歌詞ができているし、こういう曲が書きたい!っていう明確なビジョンがあって曲作りに向かうときもあるし。今日は皆、どんな気分? 楽しい曲が書きたい? それとも悲しい曲? スローな曲がいい? とか。その日の気分によることが多いかしらね。

Lenaさんのように夢を実現したい人へアドバイスを! 本国ドイツでの活躍や、ドイツの良いところも教えて!

Q:かなり前になりますが1980年代にNENAさんというドイツの女性シンガーが世界中で大ブレイクしました。ご自身でも彼女のヒット曲「99 LUFTBALLONS」をカバーして披露している動画を拝見しました。彼女を意識したり自分と比較したりすることはありますか?

自分と誰かを比較することはないわね。比較するのは精神的に良くないと思うし。だって人はそれぞれ違うじゃない。もちろん、彼女のことは敬愛しています。ドイツでは伝説的な歌手だし、いつまでも人々に覚えられている数少ないアーティストの一人だと思う。彼女はニュー・ジャーマン・ウェーブの第一人者でもあるし。性格的にも、彼女が部屋に入ると周りがパッと明るくなるような光やオーラを持っている人なのよ。本当に、素晴らしい方だと思っています。

Lena & Bausa – 99 Luftballons & 99 Schuhkartons

NENA | 99 Luftballons [1983] [Offizielles HD Musikvideo]

Q:ドイツの人気オーディション番組「The Voice Kids」にコーチとして、過去10シーズンの内、最多の7シーズンに出演され、番組の中では、興奮して一緒に踊りだしたり、時に感動で涙を流したりと、すごく熱心に参加者を応援している様子がうかがえます。夢を持った若い人を応援することが好きなのですか?

ええ、そうなの! 最高に楽しいわ! やっぱり子どもと一緒にやる仕事ほど美しいものはないと思ってる。すごく尊い仕事だし、だからこそ興奮しちゃうんだけど(笑)。カメラの前でも、カメラがないところでも、彼らと接して…例えばボーカルコーチをしたり、一対一での質問やアドバイスを求められる場合もあるわ。「興奮しすぎたときはどうしたらいい?」とか「どういう服を着たらいい?」とか、とってもかわいい質問まで受けることもあるわ。本当にずっとやり続けたい仕事よ。

The Voice Kids 2022

Q:Lenaさんのように夢を実現したいと思っている人たちは世界中にいると思います。そんな人たちにアドバイスがあればお願いします。

自分がやることに対して情熱を持つことが一番大切だと思う。情熱を持っているからこそ、すべてのエネルギーを注げると思うの。成功するためには毎日、同じ気持ちでいて向かわなければならないかな。逆に、正当じゃない理由でやっていると、難しいんじゃないかしら? 例えば、有名になりたいからとか、お金のためだとか。そういう気持ちだと、なかなか続けられないと思う。やっぱり、この仕事を愛しているからこそ、いつでも音楽を制作したいし、いつでも音楽について語りたいし。この仕事が私のすべてだから、ずっとやり続けたいっていう気持ちが持続するのよ。

Q:TikTokに、片足を上げたまましゃがむ動画を投稿していましたが、運動はお好きなんですか?

イエス! 今よりもう少し若い頃の方が、エクササイズに意味を持っていたかな? でもそれは一定のルックスが求められているっていうプレッシャーから来るものだったと思う。新型コロナが流行してあまり運動しなくなってしまったけど…最近はもう一回始めなきゃいけないかな、と思っていて。やっぱり、運動した方がエネルギーが湧いてくるし、体力もつくしね。

@lenameyerlandrut

I dare you 😉 #fitness

♬ オリジナル楽曲 – ローカルカンピオーネ🗾👑 – ローカルカンピオーネ🗾👑

Q:Lenaさんをきっかけにドイツに興味をもつ人も増えてくると思います。Lenaさんが、日本のファンに勧めたいドイツのお勧めはありますか?

うーん…(少し沈黙)ベストなところは、ドイツ人は皆、頑張っていて、より良い国民になろうとしていると思うわ。というのも、私を含めて、ドイツ人は皆、歴史的に謝罪の気持ちを抱えているわ。いつも罪の意識を持っている。視野を広げて、ダイバーシティに目を向けている人、心をオープンにしようとしている人も多い。緑化活動をしている人も多いわね。全てにおいてではないけれど、より良い世界を作ろうと、問題を解決しようとしているそれがドイツの良いところかしら。あと、ドイツでは長い間、メルケル首相、つまり女性が国を率いていたことも誇らしいことだと思うわ。

なんだか、少し重い話になっちゃった! ごめんなさい。悪い面を考えちゃって…でも、それは、よりよい世界を作りたいからなのかも。もうちょっと、ステキな話もさせて(笑)! ドイツの料理は最高だし、ドイツ人はフレンドリーで、誰かを家に呼ぶのが大好きよ。山も海も湖も美しい自然も誇れるわ。負の歴史もあるけど、美しい歴史もあるし! ドイツは美しい文化もあるし、詩人やアーティスト、作家、美術とか。とっても良いところがたくさんあるのよ!

Q:本日はたくさんの質問に答えていただきありがとうございました。最後に日本のファンへ向けてメッセージをお願いします。

日本の方達が私の曲を聴いてくれて嬉しいわ。感謝の気持ちでいっぱいよ。日本の皆さんともっと話したいし、もっと日本滞在時間を持ちたいし、より日本を知っていきたいと思ってるわ。もしまた来られたら言葉も学びたい。また来るわ! ありがとう(日本語)。

配信情報

Lena「life was a beach feat. Chris Hart」

2022年9月30日配信

Lena, Chris Hart - life was a beach (feat. Chris Hart)
Listen to life was a beach (feat. Chris Hart) by Lena, Chris Hart.

Lena – Life was a Beach feat. Chris Hart (@Amazon Music Studio Tokyo) / レナ feat. クリス・ハート

(インタビュー終わり)

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