エリザベス女王は今後、「Her Majesty the Queen(女王陛下)」とは呼ばれなくなる。そこには、はっきりとした理由が存在した。
9月19日(月)、ウェストミンスター寺院にて海外からの要人500名を含む約2000名が参列した国葬が執り行われた、イギリスのエリザベス女王。国葬を終えた棺はウィンザー城へと運ばれ、最愛の夫フィリップ殿下とともにジョージ6世記念礼拝堂に埋葬されている。
一連の追悼式典を終えたいま、これまで「Her Majesty the Queen(女王陛下)」とされていたエリザベス女王の公式な呼称が変更されているという。
バッキンガム宮殿は現在、女王の対外的な呼称を「Her Majesty the Queen(女王陛下)から「Her Majesty Queen Elizabeth(エリザベス女王陛)」に差し替えているのだ。
イギリス王室に関するブログを発信している「Gert’s Royals」によると、大きなちがいは「The」の部分にあるという。
称号の「The」はあくまでも「現在の称号保持者」を示すため、これがつかない場合は「元称号保持者、もしくは称号保持者の元配偶者」ということになるのだそうだ。
なおこの表現は、9月22日(木)にイギリス王室が発信したツイートでも見られた。
この日イギリス王室は、エリザベス女王の長女アン王女が葬儀の演出について謝意を伝えるべく英国軍を訪れたとする内容を発信する中で、「ポーツマスとオルダショットにて。王女は本日、軍人たちに会い、エリザベス女王陛下(Her Majesty Queen Elizabeth)の葬儀で彼らが大きな役割を担ったことに感謝しました」とつづっている。
In Portsmouth and Aldershot, The Princess Royal today met service personnel and thanked them for the role they played in Her Majesty Queen Elizabeth’s funeral.
🔗 https://t.co/zjvFXdZz7a pic.twitter.com/XB4M26iu45
— The Royal Family (@RoyalFamily) September 22, 2022
また、イギリス王室は23日(金)にもツイッターを更新。「ウェセックス伯爵(エリザベス女王の三男エドワード王子)は今週、エストニアとドイツに展開する部隊を訪問し、エリザベス女王陛下(Her Majesty Queen Elizabeth)へ生涯にわたって奉仕したこと、その献身を称えました」と発表している。