ジェームズ・アール・ジョーンズ(91)が、ダース・ベイダーの声を引退することとなった。
ジェームズ・アール・ジョーンズは、『スター・ウォーズ』シリーズ第一作目の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』以来ずっとダース・ベイダーの声優を務めてきた。
[PR]Vanity Fairによると、ジェームズ・アール・ジョーンズはダース・ベイダーの声優を引退し、キャラクターの声優権をルーカスフィルムと、エンタメ業界向けの音声変換技術を提供する「Respeecher」に引き渡したという。
「Respeecher」社はウクライナの企業で、アーカイブの録音とAIプログラムを使って、役柄から外れたり亡くなった声優の声を使って新しいセリフを創作するという。
最近では、『スター・ウォーズ』の実写ドラマ『ボバ・フェット』で若き日のルーク・スカイウォーカーの声を再現したり、『オビ=ワン・ケノービ』で、ダース・ベイダーの声を模倣するのにこの方法が使われた。
ジェームズの引退は、ウクライナの紛争が影響しているという。窓の外で戦争が続いている中でも、社員はずっとプロジェクトに取り組んでいたという。Vanity Fairは「同社の共同設立者兼CTOのドミトロ・ビエリエフツォフは、爆風に備えて窓の前にタブレットや本などが積み上げられた劇場でネットに接続していた」「従業員は古いレンガ造りの地下室に避難した」と、過酷な状況下であることを明かしている。
『スター・ウォーズ』在籍期間の多くの時間をジェームズと仕事をしてきた「ルーカスフィルム」のサウンドエディター、マシュー・ウッドは、「Respeecher」の可能性を示し、ジェームズがベイダーを生かすために彼の声の権利を譲ることに同意したという。
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