エリザベス女王の侍女を長年務めたレディ・メアリー・ラッセルが、女王の国葬の前日である9月18日に亡くなっていたことがわかった。
The Times紙によると、レディ・メアリー・ラッセルは9月18日に自宅で家族に囲まれながら安らかに息を引き取ったという。88歳であった。
メアリーさん
So sorry to hear of the death of The Lady Mary Russell. Born as Lady Mary Baillie-Hamilton, daughter of George and Sarah, the Earl and Countess of Haddington, she was one of The late Queen’s six maid of honours at the 1953 coronation. pic.twitter.com/QASI1WydMp
— Rodrigo (@The_QVDS) September 26, 2022
彼女はエリザベス女王が、王位への就任を宣明する儀式である「戴冠式(たいかんしき)」の当日に女王に仕えた女性。1953年にウェストミンスター寺院で行われた女王の戴冠式では、メアリー・ラッセル氏を含む6人の侍女が出席し、ラッセル氏は最も若い侍女であった。
過去にはこの6人の侍女を「侍女版スパイス・ガールズ」などと呼ぶ人もおり、当時のイギリスで彼女たちを知る人は少なくなかった。
Lady Mary Russell – the Queen's youngest coronation Maid of Honour – died on the eve of the late monarch's funeral https://t.co/eYTxyaM7jh pic.twitter.com/WbXtJZjRns
— Tatler (@Tatlermagazine) September 27, 2022
ラッセル氏は2013年、女王の戴冠式について「この国にいる同年代の女の子の中で、私たち6人が女王の列車を運ぶことになり、それはとても大きな意味がありました。特に聖油を塗る場面では、圧倒され、感動しました。信じられないような瞬間でしたが、私は女王のガウンの刺繍がどれだけ重く感じられるかばかり考えていました」と語っていた。
エリザベス女王は今年9月8日、スコットランドのバルモラル城で息を引き取った。長年女王の近くで彼女を見てきたラッセル氏は、その10日後である18日に亡くなった。