マーベル社のCEOケヴィン・ファイギが、『ブラックパンサー』の続編に登場するブラックパンサーことティ・チャラ王役を再キャスティングしなかった理由について語っている。
2018年に公開された『ブラックパンサー』では、主人公ブラックパンサーを俳優のチャドウィック・ボーズマンが演じていた。しかし彼は2020年8月、がんのため43歳という若さで他界。当時、続編となる『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』はまだ製作に入っていなかった。
そしてこのたび「Empire」のインタビューにこたえたケヴィン・ファイギは、2作目でブラックパンサー役に別の俳優を起用しなかった理由を明らかにした。
インタビューの中で「再キャスティングするには、あまりにも時期が早すぎると思った」と語ったファイギは、「(マーベルコミック原作者)スタン・リーはいつも、『マーベルはあなたの窓の外の世界を描いている』と言っていた。ぼくたちは、ぼくたちのつくるキャラクターやストーリーがいかに非日常的で現実には起こり得ないことであっても、その中に親近感や人間的な要素があることを忘れてはいけないと話し合ってきた。そしてライアン・クーグラー監督は、それを物語に注ぎ込んだんだよ」と続けた。
さらにケヴィンは、「ぼくたちが話し合ったのは、『次に何をするか』ということだった。チャドウィックが残したもの、彼がワカンダとブラックパンサーをこのようなすばらしい、あこがれの、象徴的な存在にするために成し遂げてきたことを、どういうふうに継続させるか。それがすべてだったんだよ」と付け加えたのだった。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は11月11日に劇場公開が予定されている。
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