先日、孫4人から「王子」「王女」の称号をはく奪したデンマークのマルグレーテ女王。女王の息子であり、称号をはく奪された4人の子の父親であるヨアキム王子が「称号はく奪はたった5日前に知らされた」と明かした。
デンマーク王室は9月28日、マルグレーテ女王が4人の孫から王子、王女の称号をはく奪すると発表。その4人の孫とは、女王の次男で王位継承順位6位のヨアキム王子の4人の子ども。称号をはく奪されたのはニコライ王子(23)、フェリックス王子(20)、ヘンリック王子(13)、アテナ王女(10)だ。
Queen Margrethe of Denmark strips four grandchildren of their prince/princess titles…interesting in light of what's going on in the UKhttps://t.co/eQDHC2Sd23
— Steph Petit (@stephpetit_) September 28, 2022
マルグレーテ女王の長男で跡継ぎであるフレデリック皇太子との間に生まれた4人の孫は、それぞれの称号を維持する。
はく奪した理由としては、4人の子が普通の生活を送れるようにすること、また欧州のほかの国に倣い、王室のスリム化を進めるためだといい、女王は「将来的にはいいことだ」としている。
これを受け、ヨアキム王子はデンマークのニュースメディア「Eska Bladet」のインタビューで「私たちはみな、とても悲しんでいます。自分の子どもが傷つけられるのを見るのは楽しいことではありません。彼らは、理解できない状況に置かれています」と、落胆ぎみに語った。
またヨアキム王子によると、称号はく奪の事実を知ったのは、実際にはく奪される5日前だという。さらにこのことを知らされたのは女王からではなく、側近を通じてであったという。
このヨアキム王子の主張に対し、王室側は「ずっと前から(称号はく奪は)進んでいたもの」とコメントしている。
ヨアキム王子の最初の結婚相手であり、ニコライ王子とフェリックス王子の母親であるアレクサンドラは「このニュースは晴天の霹靂(へきれき)であり、息子たちは今、家族から“追放された”ような気持ちです」と、彼女もまた悲しい気持ちであると明かした。