あるナゾのアプリが、人気の兆しを見せている。
現在、Appleの無料アプリでランキング2位を獲得しているSNSアプリ「BeReal」。1日のうち特定の時間になると、全ユーザーに対して「その瞬間の正面と背面の写真を撮る」よう指示する通知が送られるというものだ。通知の時間はランダムではないが、どのように選ばれるかは「企業秘密」だという。
My brother wins at BeReal #queensfuneral pic.twitter.com/3ScxeIHsTn
— rhi (@rhiwbu) September 19, 2022
1日1枚、決められた時間に撮影した写真を投稿できるとともに、友人が投稿した写真も見ることができるようになっている。
「自分で撮影時間を決めることができない」という不自由さが人気の理由なのか、フィードには自宅での自撮り風景やジムでのトレーニングの様子、食卓に足を乗せた写真など、通常のSNSでは見られない「日常風景」が並ぶ。フィードは2種類あり、誰からでも見られる「Discover(発見)」と、友人のみに限られる「My Friends」となっている。また「My Memories」機能では、自分自身がBeRealに投稿した過去の写真も確認できる。
この「BeReal」の人気上昇を受け、TikTokとインスタグラムも、自社のアプリに似たような機能を搭載し始めているという。
テクノロジーメディア「The Verge」によるとTiktokは9月に似たような機能の「TikTok Now」を、インスタグラムは7月にフロントカメラとバックカメラの写真を撮影できる「Dual」を開始した。
なお「BeReal」は2022年だけでも5600万ものダウンロード数を記録している。8月に最もダウンロードされたアプリでもあるようだ。すでに1日のアクティブユーザー数は1000万人以上にのぼるという。
今後は競合他社とはことなり、広告ではなく有料機能の導入を検討しているという。