アメリカで人気のアニメシリーズ「スクービー・ドゥー」に登場するキャラクター、ヴェルマが最新映画の中でレズビアンという設定であることがわかった。
米10月4日にアマゾン・プライム・ビデオで配信が開始された、スクービー・ドゥーの最新映画『Trick or Treat Scooby-Doo!』の中で、メインキャラクターの一人であるヴェルマ・ディンクレーがレズビアンであることが明らかになった。
とあるシーンでヴェルマはファッションデザイナーのココ・ディアブロに「かわい子ちゃん」と呼ばれ肩を触られるのだが、その時彼女の目がときめき喜んでいる様子が見られる。このシーンはSNSで拡散され、ユーザーから多くの「いいね」をゲットしている。
this my fave scene of her !! pic.twitter.com/V07OfY1nsS
— Pia ? (@soleildiddle) October 4, 2022
ヴェルマは長年、「レズビアンまたはLGBTQなのでは」と推測されてきたが、今回ついにレズビアンであるこがわかった。
また、過去に実写版『スクービー・ドゥー』（2002年）の映画で脚本と原案を担当したジェイムズ・ガン氏は、2020年のVariety誌のインタビューで、最初はヴェルマをレズビアンとして書いていたと話している。彼は「2001年の段階で、ヴェルマは明らかにゲイだった。でも制作スタジオ側がそれをボカしてボカして曖昧（あいまい）にして、最後にはゲイの要素がゼロになった。しまいに続編ではボーイフレンドまでできてしまった」と、彼の意図するものとはちがうものになってしまい、最終的にヴェルマはゲイではなくなってしまったと語っている。
「スクービー・ドゥー」（原題：Scooby-Doo, Where Are You!）は、1969年にジョー・ルビーとケン・スピアーズによって、ハンナ・バーベラ・プロダクションで制作されたアメリカのアニメシリーズ、およびそれに登場する架空の犬の名前だ。
臆病な大型犬グレート・デーンのスクービー・ドゥーは、飼い主のシャギーたち4人と「ミステリー社」として各地を旅し、行く先々で遭遇するモンスター絡みの怪奇事件を解決していく。ヴェルマは冷静な判断力と頭脳を活かし、手がかりの分析や発明などで仲間を助ける役だ。
