ウクライナ侵攻に反対していたロシア人の青年ラッパーが自ら命を落としていたことがわかった。
亡くなったのはラッパーのウォーキーことイワン・ヴィタリエッチ・ペチュニン(27)。彼は自殺を図る前にSNSに投稿した動画の中で、「もしこの動画を見ているのなら、私はもう生きていないだろう」と切り出すと、「ぼくは自分のたましいに、殺人という罪を背負わせることはできないし、そうしたくもない。どのような理想のためであったとしても、誰かを殺す覚悟はない」と語った。
https://twitter.com/AJeffreyMusic/status/1576315924684017664?s=20&t=Nrac-K5CSpmn534VdjN7yQ
さらにイワンは、「ぼくは永遠に、歴史の中に名を刻むことを選択する。この件を支持しなかった者として。私には武器を取って同族を殺す覚悟はない」と付け加えたのだ。
その後イワンは高層ビルの下で遺体となって倒れているところを発見されている。
イワン自身、ロシア軍に従事していた過去を持つが、決して誇りに思えるものではなかったという。当時、精神障害をわずらい、治療を受けていたとも報じられている。
今年2月から始まった、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。当初ロシア側は優勢を主張し、ウクライナ東部の一部地域を制圧、先月末には強引に統合宣言をしていた。しかし最近ではウクライナ軍が反撃を強め、ロシアに制圧されていた地域を奪還しつつある。
ロシアのプーチン大統領はこれに焦りを見せたのか、9月30日に予備兵を部分的に動員する命令を発動。これを受け、多くのロシア人男性が国外への脱出をこころみており、すでに約20万人がジョージアやカザフスタンなどの陸続きの隣国へ逃亡していると報じられている。
ロシア国内でも、プーチン大統領の命令後から軍事行動に対する反発が強まっており、首都のモスクワなどでも抗議活動が起こるとともに、逮捕者が出る事態にまで発展している。
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