ミラ・クニスは、ウィル・スミスの行動に賛同できなかったようだ。
ウィル・スミスといえば、今年3月に開催された映画の祭典「アカデミー賞授賞式」の場にて、自身の妻の髪型をネタにするような発言をしたコメディアン、クリス・ロックに激怒。ステージに立つ彼の元に歩み寄ると、いきなり平手打ちを放つという前代未聞の事件を起こした。彼の行動については、「妻を守った」という称賛と、「暴力をふるうべきではなかった」と批判する意見、どちらも多く寄せられている。
そして女優のミラ・クニスは、当時その場におり、事件を直接目撃した人物の1人だった。
ウィル・スミスは騒動の直後に、自身のキャリア初となる最優秀主演男優賞を受賞。感動的なスピーチを披露したが、ミラの心は動かされることがなかったという。
このたび「C Magazine」のインタビューに登場したミラは、ウィルのスピーチ後、巻き起こったスタンディングオベーションに参加しなかった理由を明かした。
インタビューの中で、「模範を示して誰かをみちびくという考え方は、実際にみちびくべき人がいて初めて成り立つものよ」と語ったミラは、「私も母として子供たちに模範を見せる立場にあるけど、自分がきちんとできていないのに、彼らにきちんとするように言い聞かせるようことは決してない」とウィルの行動に苦言を呈した。
さらに「(スピーチ後に)立ち上がらなかったことは、私にとっては当然のことだった」と付け加えたミラは、「でもショックだったのは、多くの人たちが立ち上がったことね。正しいことをするよりも、見栄えのいいことをすることに重点を置く時代なんだ、って実感したわ。私には考えられないことだけど」と心境を告白した。
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