ジョー・バイデン米大統領が、マリファナの非犯罪化に向けて大きく舵を切った。
10月6日（木）、アメリカのジョー・バイデン米大統領は、マリファナの単純所持で逮捕された犯罪者たちに「恩赦（おんしゃ）」を与えると発表した。
これにより、過去に大麻所持によって連邦法違反で有罪判決を受けた人々の罪が無効化されることになる。
バイデン大統領は大統領選への出馬時点から、「マリファナ所持の非犯罪化」を公約としており、今回の発表はその第一歩と考えられる。
バイデン大統領はこの日の発表の中で「以前から申し上げているように、マリファナの使用や所持だけで刑務所に入るようなことはあってはならない。今日、私はこれまでの失敗といえるアプローチを終わらせるため、一歩踏み出すことにした」と述べた。
そのうえで「第一に、マリファナ単純所持による犯罪の前科をすべて赦免する。単純所持で過去に有罪判決を受けた人物の中には、その罪により雇用や住宅の所持、教育の機会を奪われる可能性がある者も多い。私の恩赦で、その重荷を取り除きたい」と語ったバイデン大統領は、「第2に、州知事に対して、州内のマリファナの単純所持による犯罪を恩赦するよう要請する。マリファナを所持しているだけで連邦刑務所や地方刑務所に入る人がいなくなるように」と続けた。
またバイデン大統領は、「第三にマリファナの分類を変更する。現在マリファナはフェンタニルよりも深刻な、ヘロインと同レベルに分類されている。これはまったく理解できるものではない。現在、マリファナの連邦法の下での分類を見直すよう指示しているところだ」と意欲を見せている。
「多くの州では合法であるにもかかわらず、マリファナを所持しているだけで刑務所に入れられてしまうのはあまりにも多くの人々の人生を狂わせる」と語ったバイデン大統領は、「今日、我々はこれらのまちがいを正すことを始める」と、政策実行をアピールしていた。
