ネットフリックスの人気ドラマ「令嬢アンナの真実」のモデルとなったアンナ・デルヴェイこと、本名アンナ・ソローキンが刑務所から出所した。
「令嬢アンナの真実」はネットフリックスのリミテッド・シリーズで、ドイツの大富豪の令嬢をかたり、NYの上流階級をあざむいた実在するミレニアル世代の詐欺師アンナ・デルヴェイの、実話を元にしたドラマ。アンナ役をエミー賞女優のジュリア・ガーナーが演じている。
2019年4月、大窃盗罪、窃盗罪など8つの容疑で有罪判決を受けたアンナ・ソローキンは、3年間の服役を経て昨年釈放するも、その後ビザのオーバーステイで入国管理局に拘束され、再び刑務所に。そしてついにアンナが出所し、現在は自宅軟禁状態にあるという。
NPRの報道によると、アンナは「足首にモニターをつけ、1万ドル(約145万円)の保釈金を支払い、滞在先の住所を提供し、SNSに投稿しないことに同意しなければならなかった」という。
アンナの広報担当者は、「アンナは今、成長し、恩返しし、出会った人々にポジティブな影響を与えるというコミットメントを示す機会を得ているのです。彼女の前にはハードルがありますが、彼女は自分の経験と教訓を生かし、強さと決意を持ってそれを乗り越えていくでしょう」と、前向きなコメントをしている。
ニューヨークのイーストビレッジにあるアパートに到着したアンナは、記者団の取材に応じた。
アンナは、自身が得意としていたSNSから離れるのは難しいかと聞かれ、「そんなことはないわ」と回答。また、外に出たくなるかと聞かれ、「もちろんそんなことない」と答えている。
今後の予定について聞かれたアンナは、「わからない。ただ待つしかないわね」と語ったと、ニューヨーク・ポストは伝えている。
また、ニューヨーク・タイムズは、アンナは現在、有罪判決を不服とし、ポッドキャストを制作中で、若い女性たちを助けるために刑事司法改革に取り組みたいと考えていると伝えている。