J.K.ローリングは、ファン離れを心配していないようだ。
世界中にファンを抱える人気ファンタジーシリーズ『ハリー・ポッター』。この原作を手がけた作家のJ.K.ローリングは近年、「トランスフォビア(同性愛嫌悪)」ととられるツイッター投稿を複数回行い、そのたびに炎上する事態となっている。
そんなローリングは10月14日(金)、ツイッターユーザーの批判に反撃する形で、自らの主張を展開した。
ローリングの発言に不快感をおぼえるあるユーザーから、「自分の本を買ってくれる客を失ってしまったと知って、夜ぐっすり眠れるの?」とたずねられたローリングは、不眠症に悩まされることはないとしたうえで、「直近で受け取った印税の額をみて、そんな痛みは一瞬で消えてしまうことがわかったの」と、いぜんとして多額の収入を得ていることをほのめかしたのだ。
なお、「Business Insider」はローリングの純資産について、6億5000万ドル(約966億1000万円)から12億ドル(約1783億6000万円)と予測している。
ローリングの切れ味バツグンのコメントに、根強いファンからの応援が加わった。
ローリング原作の『ハリー・ポッター』シリーズが、いかに自分や自分の子供たち、そして若い世代に影響を与えたか、その功績をたたえるコメントが相次いだのだ。
あるユーザーは「私は2000年代半ばに学校の理事をしていたが、男の子に本を読ませることが非常にむずかしく、解決策が見つかっていなかった。しかしJ.K.ローリングによって、希望が生まれた」とつづっている。
一方、トランスフォビア発言の影響も大きい。ジャーナリストのウォーカー・ブラッグマンはローリングのツイートにリプライするかたちで、「あなたはきわめて弱い立場にあるマイノリティグループを目の敵にし、中傷した」とツイートしている。
なお、『ハリー・ポッター』シリーズについては今年初め、劇場版第一作公開から20周年を記念した特別番組が放送されたが、ローリングの直接の出演はなかった。これについても、彼女のトランスフォビア発言をめぐり反発が予想されたためだったのではないかと報じられていた。