メーガン妃はヘンリー王子との結婚式にて見事なダイヤモンドのティアラを着用したが、実はこれは彼女の第一候補ではなかったという。
Page Sixによると、メーガン妃がヘンリー王子との結婚式で着用したティアラは、エリザベス女王の祖母にあたるメアリー女王のものであった。ティアラにあしらわれているセンターストーンは、実際には10個のダイアモンドからなるブローチで、1893年にリンカーン郡から結婚祝いとしてメアリー女王に贈られたものだという。ちなみに、少なくとも200万ポンド(約3億3000万円)ほどの価値があるという。
しかし王室伝記家のロバート・レイシーは、著書「Battle of Brothers」の中で、メーガン妃が最初にティアラの候補として選んだのは別のものだと書いている。メーガン妃が選んだのは「美しいエメラルドのヘッドドレス」であるといい、「ロシアから来た」ものであったとか。しかしメーガン妃の願いをエリザベス女王は却下していたのだという。
この「ロシアから来た」という言い方には、出所が微妙であるという意味が暗に含まれているのだそう。ロバート・レイシー氏によると「いかがわしいとまでは言えないが、ロシア革命の余波で『未確定のルート』から来たものだとされている。しかも非公開の価格でウィンザー家の手に渡ったものの一つであった」だそうだ。
1918年、イギリス国王であったジョージ5世は、彼に見た目もソックリなロシア皇族のいとこ、ツァーリ・ニコライ2世がいた。しかしニコライ2世を含むロシア皇族は同年、全員が殺害されてしまった。そして、ロシア皇族であったロマノフ家の宝石の一部は最終的にイギリスへ渡ったという。
レイシー氏はこのメーガン妃が第一候補として欲していたエメラルドのティアラに関し「ツァーリ家のどの女王がこのティアラを身に着け、どのように暗殺されたのか、という憶測を呼び起こし、宮殿やメーガン妃にいい印象を与えない可能性があった。そのためエリザベス女王はこのメーガン妃のチョイスを却下したのでしょう」と書いている。