アン・ハサウェイが、約10年前に直面した猛バッシングについて語っている。
映画『プラダを着た悪魔』で知られる女優のアン・ハサウェイ(39)は、2012年に公開された映画『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞助演女優賞を受賞した際のスピーチが「あざとすぎる」と批判を受け、当時「#Hathahate(ハサウェイ大きらい)」というハッシュタグが広まるほど、アンチを増やした。
そんな彼女が10月17日(月)、雑誌「Elle」の「Women in Hollywood」イベントに登場。スピーチの中で、誹謗中傷を受け続けた当時の心境や、乗り越えた方法を語った。
「10年前、私は新しい視点から憎しみのこもった言葉を見つめる機会を得ました」と語り始めたアンは、「その言葉は、私が7歳のころ、自分自身に対して使っていたものでした。自分が自分に与えていた痛みが、突然、インターネット上でフルボリュームに増幅されて自分に返ってくる。このようなことが本当に起こりえたのです」と続けた。
そして、「それが自分の身に降りかかったとき、『これは関わるべきではない』と気がづきました。『自分が触れるべき場所ではない』と。このような憎しみのエネルギーに、どのような形であれ、関わりたくないと考えたのです。あのような場所からアートを生み出すことは二度とありません。あのような憎しみのエネルギーのために、自分の心にスペースを作ることも、それを恐れて生きることも、そのような理由であれ、自分自身を含む誰に対しても、あのような言葉を口にするようなことはしません」と付け加えたアンは、「憎しみのこもった暴力的な言葉が生まれる要因や、そのような言葉のまん延防止が急務であることを議論する時間的余裕はありません。なぜなら、存在と行動には違いがあるからです。行動は批判できます。行動を許したり、許さなかったりすることを選択することもできます。でも、誰かの存在を否定したり、憎んだりすることはできません」と訴えた。
最後にアンは、「憎しみは生命の反対側にあるように思えます。そのような厳しい状況では、まともに育つものなどないでしょう」と述べると、「私が言いたいのは、『女性に対し、特に功績を残した女性に対し、よろこびの気持ちを持ってほしい』それだけです。むずかしいことではありません」と呼びかけた。