ヘンリー王子が、セラピーが人生に与えるポジティブな効果について語っている。
2020年にイギリス王室を離脱し、現在は妻メーガン妃とともにアメリカ・カリフォルニア州に暮らすヘンリー王子。12歳のころに、母であるダイアナ元妃を交通事故で亡くすという悲劇に見舞われた彼は、過去にセラピーを受けていたことを告白している。
そんなヘンリー王子は10月19日（水）、サンフランシスコで開催された「マスターズ・オブ・スケール・サミット」にサプライズで登場。先進的なビジネスリーダーたちがつどい、さらなる成長を目指して意見交換を行うこの場所に、アプリ開発企業「BetterUp」の最高インパクト責任者として出席した彼は、同社の共同創業者らとともに、企業のリーダーが社員のメンタルヘルスに気を配ることの大切さを訴えた。
ヘンリー王子によると、セラピーを受けたことにより、人生がガラッと変わって見えたという。
「セラピーを受け始めたその瞬間、目の前が開けたような気がしました」と語ったヘンリー王子は、「それまで、生きていく道は一つしかないと思いながら過ごしてきました。でも、セラピーがその考えを吹き飛ばしてくれたのです」と続けた。
またセラピーだけでなく、「コーチング」も、ヘンリー王子の人生にセラピーと似たような効果をもたらしたという。
コーチングとは、相手の自主性をうながしつつ、観察や提案をすることによって、相手の能力や可能性を引き出し、目標達成に向け相手をみちびくコミュニケーション手法のこと。
「コーチングについて自分のやり方を見つけてからは、また目の前が明るくなった気がしました」と打ち明けたヘンリー王子は、「突然視野が広がって、自分の価値をしっかりと理解できるようになったのです。そして自分では思ってもみなかったような自信を取り戻すことができました」と付け加えている。
