ここ最近、世間を騒がせているカニエ・ウェストが、今度はクエンティン・タランティーノ監督について言及している。
カニエは、インタビュー番組「Piers Morgan Uncensored」に出演した際、「言論の自由に限界はない」と主張し、その後にクエンティン・タランティーノ監督が、『ゴールド・ディガー』のミュージックビデオのアイデアを盗み、2012年の映画『ジャンゴ 繋がれざる者』のプロットとして使用したと非難している。
「タランティーノは奴隷制度についての映画を書くことができるが、実は彼とジェイミー(フォックス)は俺からアイデアを得たんだ。なぜなら、俺が『ジャンゴ』のアイデアをジェイミー・フォックスとクエンティン・タランティーノに『ゴールド・ディガー』のビデオとして売り込み、それをタランティーノが映画化したからだ」とコメントした。
『ジャンゴ 繋がれざる者』は2011年11月に撮影が開始され、解放された奴隷ジャンゴ・フリーマン(ジェイミー・フォックス)が賞金稼ぎ(クリストフ・ヴァルツ)と協力して、農園から妻(ケリー・ワシントン)を救い出す物語を中心に描かれている。
カニエは、なぜ自分のアイデアが盗まれたと指摘するのに10年以上も待ったのかについては詳しく述べなかったが、言論の自由は文脈とともに存在するということについて、映画の中で奴隷主(レオナルド・ディカプリオ)がNワードを使っても差別主義者とみなされないことと比較した。
「あの映画では、レオナルド・ディカプリオがその文脈の中で何度もNワード(黒人に対する差別用語)を使うことが許される文脈を作り出したんだ」と、カニエは説明。「ハリウッドの仕事は、物事の枠組みを作ることだ。どのようなコンテンツが受け入れられ、どのようなコンテンツが受け入れられないかを許可するんだ」と続けた。