現在ネットフリックスにて、実在した連続殺人犯ジェフリー・ダーマーを題材にしたドラマ「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」(以下、「ダーマー」)がヒットしている。そんな中、米テキサス州が発売した、ジェフリー・ダーマーをテーマにしたピザが大炎上しているようだ。
SK POP誌によると、テキサス州ラボックにあるピザ店「Capital Pizza」は先日、「ジェフリー・ダーマー・スペシャル」を発売。茶色の土台の上にはインスタント麺のようなものが乗っており、さらにその上にはリアルな指や目玉が散らばっている。麺は一部赤い着色料のようなもので色付けされており、少し見ただけでも気味が悪い。
A Texas pizzeria is serving a "Jeffery Dahmer Special" pizza pic.twitter.com/7N7aR6QYDX
— TCC Entertainment (@tccentertainmnt) October 22, 2022
この画像が拡散されると、ネットではたちまち賛否両論の意見が飛び交った。とあるユーザーは「めちゃくちゃ気持ち悪いし、(連続殺人犯の)被害者にすごく失礼だ」と書き込んでいる。また別のユーザーは「どこまで頭がおかしいの?連続殺人犯をサポートしていることになるよ」とコメントしている。
ネットフリックスの「ダーマー」は、1978年から91年の間に17人もの若者を殺害して遺体を損壊した連続猟奇殺人犯の白人男性ジェフリー・ダーマーを描いた実話ベースのストーリー。2002年のホラー映画「ダーマー」、17年のドラマ「マイ フレンド ダーマー」に続く作品で、被害者が主に黒人で同性愛者だったという事実をもとに、一連の事件の背後にあった白人による黒人への人種差別や警察の怠慢などに光を当てている。製作総指揮は「glee/グリー」などを手がけたライアン・マーフィーだ。
【動画】『ダーマー』モンスター: ジェフリー・ダーマーの物語 予告編
この作品はネットフリックス上で「ストレンジャー・シングス 未知の世界」次ぐ史上2位の視聴時間を獲得し、3週連続でグローバルランキング1位となった(2022年10月19日時点)。
しかし被害者遺族は、本作の制作に同意をしていないと痛烈に批判している。また米ワシントンポスト紙は「Rotten Tomatoesで50%の評価を得ている『Dahmer:Monster』は批評家と視聴者の間で意見が分かれている。いくつかのレビューでは(プロデューサーの)マーフィーが殺人者自身の行為によって犠牲者の物語を伝えようとしていることに注目している」と指摘もしている。