女優アンナ・メイ・ウォンの通貨が発行されることがわかった。女性としては7人目、アジア系アメリカ人としてははじめての快挙となる。
この通貨は10月24日(月)から流通が開始される予定で、先駆的な女性を称えるアメリカ造幣局の「アメリカン・ウーマン・クォーターズ・プログラム」の一環として製造されたもの。
Anna May Wong, a Hollywood film star who had a trailblazing career, will be the first Asian American featured on U.S. currency. The U.S. Mint on Monday will begin producing quarters with her image. https://t.co/EG9aRoET5Z pic.twitter.com/WxwWVvVyy5
— The New York Times (@nytimes) October 18, 2022
造幣局長のヴェントリス・C・ギブソンは流通開始にあたり、「アメリカン・ウーマン・クォーターズ・プログラム第5弾の通貨は、アジア系アメリカ人俳優の代表的存在となり、より多面的な役割を果たすよう唱えた勇気ある提唱者、アンナ・メイ・ウォンの功績を称えたものです」と述べると、「この25セントコインは、命にかかわる危機や障害を克服したアンナ・メイ・ウォンの業績の幅と深さを反映するようデザインされています」と付け加えた。
アンナ・メイは1905年生まれ。ハリウッドで活躍した女優で、1951年のドラマ「The Gallery of Madame Liu-Tsong」ではアメリカのテレビ番組で初めてアジア系アメリカ人として主人公を演じ、歴史をつくった。
造幣局の今回のプログラムで取り上げられた女性はアンナ・メイを含め5人。他には詩人のマヤ・アンジェロウ、宇宙飛行士のサリー・ライド、アメリカ原住民国家初の女性首長ウィルマ・マンキラー、作家ニナ・オテロ=ウォーレンの通貨も登場する。
また来年は、パイロットのベッシー・コールマン、ダンサーのエディス・カナカオレ、アメリカ元大統領のファーストレディであるエレノア・ルーズベルト、バレエダンサーのマリア・トールチーフの25セントが製造される予定となっている。
なお数年前には、女性として初めてインディアン女性のサカガウィア、公民権指導者スーザン・B・アンソニーの通貨が製造されている。