トランスジェンダー嫌悪的な発言をし続け、ファンや世間から批判を浴びている『ハリー・ポッター』原作者のJ.K.ローリング。今回、映画版『ハリー・ポッター』にてヴォルデモートを演じた俳優のレイフ・ファインズが彼女を擁護(ようご)する発言をした。
J.K.ローリングは過去にトランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)発言をし、ファンや『ハリポタ』の出演者らから批判を受けている。
「『月経のある人々』を指す言葉って、昔はあったような気がするけど。ウンベンだっけ?ウィンパンド?ウーベンだったかしら?」と、「月経がある人」のことを「女性(ウーマン)」と呼ばない世間を揶揄(やゆ)したツイートを発信した際には大炎上し、映画版『ハリー・ポッター』に出演していたダニエル・ラドクリフらも苦言を呈したほどだ。
そんな中、同作で悪役ヴォルデモートを演じたレイフ・ファインズはテレグラフ紙のインタビューにて「ローリング氏に向けられた罵倒(ばとう)はうんざりするほどひどい。僕は、彼女が女性についての意見に腹を立てる人がいるということは理解できる。でも彼女は卑猥(ひわい)な超右翼的なファシストっていうわけじゃないんだよ」と、ローリングの発言に怒る人がいることも理解できるが、だからといってヒドイ言葉を投げかける理由にはならないと語った。
さらにレイフは「ローリング氏は『私は女性で、自分が女性だと感じていて、自分は女性だって堂々と言えるようになりたい』と言っているだけの女性なんだ。僕は女性じゃないけど、それはわかる」「彼女は虐待の被害者だ」と、ローリングを擁護した。
ローリングといえば今年初め、『ハリー・ポッター』シリーズ劇場版第一作公開から20周年を記念した特別番組が放送されたが、彼女の直接の出演はなかった。これについても、彼女のトランスフォビア発言をめぐり反発が予想されたためだったのではないかと報じられていた。