「ザ・クラウン」の新シーズンについて、ウィリアム皇太子とヘンリー王子は不快に感じているようだ。
2016年からネットフリックスで配信されている人気ドラマ「ザ・クラウン」。イギリス王室を舞台に、エリザベス女王やダイアナ元妃ら実在の人物をスキャンダラスに描き、たびたび物議をかもしている。
そんな「ザ・クラウン」の最新シーズンが今年11月9日に配信されることが発表されているが、ここではダイアナ元妃とチャールズ皇太子(当時)の別居、離婚など、イギリス王室にとって暗い話題が多かった1990年代に焦点が当てられるという。
つまり、ウィリアム皇太子やヘンリー王子にとって決して「楽しい」とは言えない仕上がりになっているということだ。
王室専門家のケイティ・ニコールはこのたび、ETのインタビューに応じ、その理由を説明した。
「今回のシリーズは、チャールズ国王とカミラ王妃だけでなく、ウィリアム皇太子とヘンリー王子にとっても、かなり不快なものになると思われます」と切り出したケイティ・ニコールは、「特に、母親が死に至るシーンは、彼らにとってたえがたいものになるのではないでしょうか」と続けた。
さらにニコールは、「これは、彼らが『表に出る者』として生きていかなければならなかった期間のストーリーです。ヘンリー王子はこの悲劇が今後の人生に与えた深刻な影響について語っていますし、ウィリアム皇太子にとっても同じです。ですので、ふたたびこのできごとが掘り返されるとなると、たとえそれがどれほどソフトな形で行われたとしても、これほどつらいことはないでしょう」と、多感な時期に実母を失った兄弟に思いをはせた。
また「これは25年前のできごとですが、いまなお様々なメディアで取り上げられている内容です。不快に感じる人も多いでしょう」としたニコールは、そのうえで「それでも、このシリーズがメディアで騒がれ、注目を集めている以上、視聴率の面ではシリーズ最大値を獲得できたとしてもフシギではありません」と付け加えている。