ハリー・スタイルズは、アディダスに「NO」を突きつけていたのか。ファンの注目が集まっている。
歌手であり、最近は俳優としても活躍するハリー・スタイルズ。現在ツアー真っ最中の彼は、これまであらゆる公演でアディダスとグッチがコラボしたスニーカー「ガゼル」をはいていたことで知られている。しかし10月24日(月)の夜、彼がステージで身につけていたのは、赤い「Vans」の靴だった。
アディダスといえば、お騒がせラッパーのカニエ・ウェストと長年にわたるビジネスパートナーであったことでも知られている。
そんなカニエ・ウェストは最近の「反ユダヤ主義発言」が問題視され、さまざまな企業との契約を解除されている状況にあり、アディダスもその1つだった。
しかし、アディダス側の動きは迅速とはいえなかった。カニエが自身のSNSで反ユダヤ主義発言をしたのは今月初めのこと。それから数週間経過しても行動を起こさなかった大企業に対し、ハリーがしびれを切らしたと、ファンたちは見ているのだ。
ハリーの靴の変化にすぐさま気がついたファンは、「ハリー・スタイルズは、これまで全てのショーでアディダスを身につけてた。でもアディダスがカニエを切らないから、ハリーは『アディダス』から『Vans』に変える決断をしたんだ。あなたのこと、よくわかったよ」とツイート。その後ハリー本人と彼のスタイリストであるハリー・ランバートの名前をタグ付けした。
さらに他のファンたちも、「あなたの決断を理解した。私やあなたのユダヤ系のファンたち、そしてあらゆる形の反ユダヤ主義に立ち向かう人たちにとって非常に意味のあること」「ハリー・スタイルズのようにやろう。アディダスの代わりに、Vansをはいてやるんだ。2週間もだまったままのアディダスに、声を上げるときがきた」と、ハリーの行動を称賛。「boycottadidas(アディダス製品をボイコットしろ)」というハッシュタグが拡散される事態となっている。
なおハリー本人は、今回靴を変えた理由について明らかにしていない。