テイラー・スウィフトが、ネット上の議論を受けて動いたようだ。
10月21日(金)にリリースされたテイラー・スウィフト待望の最新アルバム「Midnights(ミッドナイツ)」。先日、この中に収録されている「Anti-Hero」のミュージック・ビデオも解禁されたのだが、この中に含まれている、あるシーンについてネット上で議論が巻き起こった。
【動画】Taylor Swift – Anti-Hero (Official Music Video)
そのシーンとは、テイラーが「FAT(太っている)」と表示された体重計に乗り、その様子をもう1人のテイラーが冷ややかに見つめているというもの。体重計に乗るテイラーを見つめるもう一人のテイラーは、まるで彼女を否定するかのように首をふり、「NO」を突きつける。テイラー本人はミュージック・ビデオの公開にあたり、「私にとって最悪のシナリオと、頭につきまとう思考を表したもの」とコメントした。
しかし、この描写にネット上では「ファットフォビア(肥満嫌悪)」的であり、「肥満イコール恥ずかしい」という概念を植え付けるのではないかという批判の声があがったのだ。
この炎上を受けてか、26日(水)、Apple Music上で公開されていた「Anti-Hero」のミュージック・シーンから、体重計に「FAT」が表示されるシーンが削除されていることがわかった。このシーンは、テイラーのがっかりしたような表情に差し替えられたという。またYouTubeも同様の対応をとったと伝えられている。
The “fat” scale scene from Taylor Swift’s ‘Anti-Hero’ music video has now been removed from both YouTube and Apple Music. pic.twitter.com/YLIaxFizcF
— Pop Crave (@PopCrave) October 27, 2022
問題のシーンについては、ネットユーザー以外にも摂食障害の専門家らが批判的なコメントを出していた。
一方、長年テイラーを知るファンからは、彼女自身が摂食障害を抱え、体型に対するイメージに悩まされていたことから、「あくまでも彼女自身の経験、苦悩に基づくものだ」と擁護する声もあがっている。
なおシーンの差し替えについて、Apple Music、テイラーともにその理由を公表していない。