ネットフリックスで話題となっているドラマ「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語(原題:Dahmer – Monster: The Jeffrey Dahmer Story)」。本作のショーランナーであるライアン・マーフィーが、被害者の遺族や友人に連絡を取ったが、誰も応じなかったことを明かした。
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同ドラマは、ショーランナーのライアン・マーフィーがストリーミングサービスと結んだ3億ドルの5年契約の一部で、ダーマー役にはエヴァン・ピーターズが起用されている。
「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」は、評論サイトRotten Tomatoesで84%の視聴率を獲得しているが、犯人の被害者の一人であるエロール・リンジーの家族数人を含め、多くの人々がこのシリーズに対して声を上げている。
リンジーの妹、リタ・イズベルは最近、Insiderに対し、彼女が法廷で述べた感情的な訴えを再現するこのドラマを見なければならなかった気持ちについて、エッセイを書いたことが話題となっていた。そして、ネットフリックスがこのドラマについて、彼女に連絡しなかったことも指摘している。
しかしショーランナーのマーフィーは最近、ロサンゼルスで行われたイベントで、彼と彼のチームは事実確認の過程で被害者の家族や友人の“20人”に連絡したが、誰もそれに応じなかったと述べた。
「これは、私たちが非常に長い間調査したもので、私たちは、執筆していた3年半の間に、意見を得ようと、人々と話そうと、犠牲者の家族や友人の20人ほどに連絡を取ったのですが、その過程で私たちに応答した人は一人もいませんでした」とマーフィーは述べている。また、「どうやってこの資料を見つけたのかわからないくらいです。でも、この人たちの真実を明らかにするのは、まさに昼夜を問わない努力の賜物でした」とつづけた。
しかし、マーフィーのコメントは、ここ数週間の間に様々なダーマーの犠牲者の家族が言ったことと矛盾しているように思える。エロール・リンジーの娘のタチアナ・バンクスもInsiderに、ネットフリックスはこのドラマについて連絡してこなかったし、このドラマによって古傷が「再び開かれた」のだと語った。
被害者トニー・ヒューズの母シャーリー・ヒューズは以前、このドラマはところどころ事実無根で、ストリーマーが関係者の名前を勝手に使ったと説明していた。