マイケル・ジャクソンの代名詞である「キング・オブ・ポップ」という名称がハリー・スタイルズに使用されることについて、プリンス・ジャクソンは思うところがあるようだ。
2009年に亡くなった歌手マイケル・ジャクソン。その圧倒的な歌唱力とダンステクニックで世界中を魅了し、伝説的なヒット曲を数多く残した彼は、長年にわたり「キング・オブ・ポップ」の異名をとってきた。
そんなマイケルの長男プリンス・ジャクソンがこのたび、トーク番組「Good Morning Britain」に登場。現在活動休止中のボーイズ・グループ ワン・ダイレクションのメンバーで、俳優としても活躍するハリー・スタイルズが、最近の「Rolling Stone」誌にて「新キング・オブ・ポップ」と称されたことについて、自らの見解を述べた。
番組の中でプリンスは、ハリーについて「すばらしいアーティストだ」と述べたうえで、「キング・オブ・ポップ」とされることには懸念を示した。
「『キング・オブ・ポップ』は、情報そのものや人気・名声へ辿り着くことがいまほど簡単ではなかった時代に、父が獲得したものなんだ」と、インターネットが流通していない時代に成功したことの重要性を訴えたプリンスは、「さらに、当時は考慮しなければならない社会的要因もたくさんあった。その部分を考えると、ぼくにとって父はずっと『キング・オブ・ポップ』であり、これからもそうあり続ける。決してうばえるものではないと思っているんだ」と率直な思いを打ち明けた。
プリンスはこのように考える理由について、「ぼくたちの社会は日々進化している。だから条件が同じになることなんてないんだ」とした上で、「だから、父が始めたところから終えたところまでと、他の人たちが始めたところから終えたところを比べると、昼と夜ほどの大きな差があるんだよね」と付け加えた。