俳優や歌手として活動していたイ・ジハン（24）が、ソウル市梨泰院（イテウォン）で起こった雑踏事故に巻き込まれ、亡くなっていたことがわかった。イ・ジハンの所属事務所である935エンターテインメントが声明にて発表した。
韓国メディアによると、事務所側は、彼が事故で犠牲となった156人（11月1日時点）のうちの1人であったことを確認したという。
935エンターテインメントは声明にて、「俳優イ・ジハン。彼は空の星となり、私たちのもとを去っていきました」とつづっている。
ジハンは2017年、韓国の人気オーディション番組「プロデュース101」シーズン2に出演。見事芸能界入りをはたした。2019年にはウェブドラマ「今日もナムヒョンな1日」で主人公を演じ、俳優としても成長が期待されていた。
梨泰院雑踏事故は10月29日、韓国の首都ソウル市にあるナイトクラブなどが密集する繁華街「梨泰院（イテウォン）」で起こったもの。ハロウィンパーティーに参加するために集まった10万人もの人々が密集状態となり、154人が死亡、100人以上が負傷する大規模な圧死事故につながったとみられる。
被害者はナイトクラブや飲食店が集まる「世界の食文化通り」と駅の出口につながる大通りを結ぶ狭い坂道に集中しており、約18平方メートルに300人もの人々が倒れていたと報じられている。
この事故を受け韓国のユン・ソギョル大統領は、国家全体で追悼期間に入ることを宣言。大規模イベントを計画していた大手芸能事務所SMエンターテインメントや人気グループTWICEらが、イベントの開催中止を発表している。
なお154人の犠牲者の中には、日本からの語学留学生2人も含まれている。
