英俳優のティム・ロスの息子で、ミュージシャン・作曲家として活動していたコーマック・ロスが10月16日に25歳という若さで亡くなっていたことがわかった。
コーマック・ロスは、2021年11月に希少がんの一種である「絨毛がん」のステージ3だと診断され、その後、闘病生活を続けていたものの、残念ながら今年10月16日に他界した。
父のティムと家族は、彼が亡くなったことを声明で発表。
「コーマックはワイルドでエレクトリックなエネルギーの塊で、精神は光と善意で満たされていました。ワイルドであると同時に優しさの体現者でもあった。周りにいる人々に多くの幸せと希望をもたらした優しい魂です」
「私たちが彼を知っていた25年と10か月、その美しい少年を思うとき、涙や笑いと同時に悲しみが波を打つようにやってきます。楽しくて、ワイルドで、すばらしい子供でした。つい最近大人になったばかりだった。彼を愛しています。これからも彼を、私たちとともに連れて生きていきます」
コーマック本人は、がんの診断を受けたのちにインスタグラムで詳細を書いていた。彼は「聴力の半分、体重の60ポンド（約27キロ）、そして自信を奪われた。人生は短い。そしてカオスだ。いつ自分の身に（病気が）降りかかるかわからない。健康でいて、何かあったら医者に行ってほしい。がんなんてクソくらえ」と、心境をつづっていた。
彼の最後の投稿となった、8月に公開された動画では、フォロワーへ感謝を述べている。「自分の運命を選べるとは限らない。みんなが自分の未来を選べるとは限らない。だから自分が幸せになることを実行してほしい」と、ファンへ訴えていた。
コーマックは2018年にアルバム「Python」をリリースし、ミシェル・フランコ監督の2020年の映画『New Order』の音楽も手掛けた。また、Soundcloudで音楽を公開していた。
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