俳優のキット・コナーが、自身の性的指向について無理やりカミングアウトさせられたとして、SNSを通じて怒りをにじませている。
キット・コナーといえば、ネットフリックスのドラマ「HEARTSTOPPER ハートストッパー」の中で、ゲイの同級生と恋に落ちるキャラクターを演じている。
そんな彼は約2か月前、映画で共演者している女優のマリア・レフィコと手をつないで歩いているところを目撃された。彼はそれまで、自身の性的指向をあいまいにしていたのだが、この一件により、ファンから「クィアベイティング(性的マイノリティであることをほのめかし、注目を集めようとすること)」なのではないかとの指摘を受けていたのだ。
これを受け、キットは1ヶ月前からツイッターの更新をストップした。
そんな中10月31日(月)、キットがツイッターを更新。「ちょっとだけ戻ってきた。ぼくはバイセクシュアルだ。18歳の青年にこんなこと告白させるなんて、やってくれるよね。ドラマのポイントをちゃんと理解していない人がいるんだね」と、性的指向をカミングアウトするとともに、それが世間から「強要された」ものであると訴えたのだ。
これを受け、コメント欄にはキットをサポートする声が相次いでいる。
「HEARTSTOPPER ハートストッパー」のグラフィックノベルを手がけたアリス・オズマンは、「みんなどんなふうにドラマを見てるの。それで出演者の性的指向を勝手に予想して、きめつけるなんて。恥を知りなさい。キット、あなたはすばらしいよ」とツイート。
他のファンも、「キット、わかるよ。愛を贈る」「キット、愛しているよ。こんなツラい思いをさせて本当にごめんなさい。不公平だよね」といったコメントを寄せている。
なおキットは以前にも、ドラマに出演したことで性的指向の「レッテル貼り」をされることについて、その苦悩を訴えていた。