チャールズ国王は、俳優のドミニク・ウェストが自身を演じることについて、どう思っているのだろうか?
イギリス王室を舞台にしたネットフリックスのオリジナルドラマ「ザ・クラウン」にて、俳優のドミニク・ウェストは、1990年代初期のころのチャールズ皇太子(現在のチャールズ国王)を演じている。
2016年から放送が開始されたこのドラマだが、チャールズ皇太子はじめエリザベス女王やダイアナ元妃ら実在するロイヤルメンバーが登場し、スキャンダラスな内容も描かれていることから、当初より批判の声も多くあがっている。
そんな中、ドミニクが「The Radio Times」のインタビューに登場。「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子役を引き受けるにあたって、彼の秘書からもらったという言葉を紹介している。
なお、ドミニクがこの仕事を引き受けた当時、彼は「プリンス・トラスト」のアンバサダーを務めていた。
「プリンス・トラスト」はチャールズ皇太子によって1976年に設立された慈善団体。英国内で職を失い、ホームレスやメンタルヘルスに苦しむ若者に経済的支援や教育資源を提供する活動を行なっている。
現在も引き続きアンバサダーをになっているドミニクだが、チャールズ皇太子役を引き受けるにあたって辞任を申し出たそうだ。しかし、その申し出は断られた。
ドミニクによると、彼は当時のチャールズ皇太子の秘書であったクライブ・アンダートンから「好きなことをやっていい」と告げられたという。
ドミニクはクライブ・アンダートンから、「好きなことをやるといい。君は俳優なんだから。私たちを気にすることはない」と言われたとし、その言葉にはチャールズ国王の思いも込められていると考えていると語った。
アンバサダーとして、チャールズ国王とも長年にわたって交流があったドミニクは、その経験を役づくりにも活かすことができたようだ。
ドミニクは自らの役づくりについて、「彼と握手するための列に何度か並んだことがあって。すばらしい経験だった。演じる役の人物と実際に会えることほど、役に立つことはないからね」と明かしている。