元ワン・ダイレクションのメンバーで知られる歌手のゼインが、学校給食無償化を呼びかけている。
11月7日、ゼインはSNSにて、イギリスの新首相リシ・スナクに送ったメッセージの全文を公開した。ゼインは首相に対し「貧困の中で暮らす全ての子どもたちに無料の学校給食を与える」よう求めている。
手紙の中でゼインは「こういった子供たちは集中力の欠如に苦しんでおり、中にはお腹が空いているのにランチを買う余裕がないため食堂から食べ物を盗むという行為に走る子までいる」と現状を明かしている。
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「また、彼らは恥ずかしさを感じており、それらが彼らの身体的、精神的な健康に直接影響しています。僕はブラッドフォードで育ち無料の学校給食に頼っていたので、その恥がどのようなものかを知っていますし、それを直接見てきました。僕は個人的に食糧難を取り巻くスティグマ（差別・偏見）を経験しました」
「僕の経験はめずらしいことではありません。僕の願いは、この手紙を書くことで、二度とこのような飢餓（きが）やスティグマを経験する子供が出ないようにすることです」
自身の体験を織り込んで現状を訴えたゼインは、この手紙によって政府が11月17日の秋の声明で、貧困の中で暮らす全ての子どもたちに、無料の学校給食を提供することを盛り込むよう説得することを望んでいるという。
またゼインは、就労促進効果もあるイギリスの包括的社会保障制度「ユニバーサル・クレジット制度」で、世帯内の全ての子供が無料の学校給食の対象となるために、食品財団「Food Foundation」のバックアップもしており、かねてから学校給食の無償化のために積極的に取り組んできている。
