歌手で女優、そしてプロデューサーとしても活躍するセレーナ・ゴメス(30)が、最新インタビューの中で、過去に自殺願望に悩まされていたことを告白した。
アメリカのポップカルチャー誌「Rollin Stone」の雑誌カバーを飾ったセレーナは、同誌のインタビューにて、メンタルヘルスとの闘いの中で、自殺願望にも対処していたことを明かした。
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セレーナいわく、自殺未遂を試みたことはなかったものの、過去には「私がいなくなれば世界はより良くなると思った」というネガティブな思考に陥っていたこと時期もあったそうだ。また、4つの治療センターを渡り歩き、心の治療を受ける必要があったという。
「20代前半に突入したときが本当に暗くなり始めたときだったと思う。自分が感じていることが本当にすばらしいのか、本当に悪いのかどうか、管理できていないと感じ始めたころだった」
同誌の中で、うつ病がひどいときには、ベッドから動けなくなるほどだったとも明かしたセレーナ。何週間もベッドの上で過ごすこともあり、下の階に降りるだけでも息切れを起こすほどだったそうだ。
成長過程の中で、さまざまな不安や苦悩があったことを素直に明かしたセレーナ。その中には、「25歳で結婚できなかった」ことも含まれているという。なんでも、「25歳で結婚すると思って育った」セレーナにとって、年を重ねていくことは、幼少期の目標が離れていくことでもあった。これについて「とてもバカみたいだけど、私の世界が終わったと本当に思った」とも述べている。
また、業界で唯一の友人は歌手のテイラー・スウィフトだけだったと言い、「セレブでクールな女子が集まるグループには合わない」とも感じていたという。
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「自分の居場所はないように感じたのを覚えている。周りがみんな充実した生活を送っていると感じていたし。私はこのような地位にいて、本当に幸せだった…のかな?って考えてた。こんな物質的なものが、私を幸せにしてくれるの?って。私は私自身のことが好きじゃなかった。自分自身がわからなかったから」と、打ち明けた。
2018年には双極性障害との診断を受け、さまざまな薬を服用してきたセレーナだが、現在は精神科医のすすめにより薬を2種類に減らしているのだとか。減薬してからは、徐々にではあるものの、再び自分らしさを取り戻した気がしているという。
そんなセレーナの6年間にわたるメンタルヘルスや双極性障害との闘い、そして、光を見出すまでの道のりを記録したドキュメンタリー「セレーナ・ゴメス:My Mind and Me」は、現在Apple TV+で公開中だ。