フィリップ殿下が、「ザ・クラウン」に対し法的措置を検討していたことが明らかになった。
「ザ・クラウン」はネットフリックスで現在シーズン5まで配信されている人気ドラマ。イギリス王室を舞台に、エリザベス女王の治世を描いている。
フィクションではあるものの、エリザベス女王はじめフィリップ殿下やダイアナ元妃など実在する人物を描いていることから、その内容はたびたび物議をかもしている。
このたび、王室専門家のヒューゴ・ヴィッカーズが、「The Sunday Times」に語ったところによると、2021年4月に亡くなったエリザベス女王の夫フィリップ殿下は、同番組が虚偽のストーリーを描いているとして法的措置をとるべく、弁護士に相談していたという。
フィリップ殿下が問題視していたのは、2017年に配信されたシーズン2にて、フィリップ殿下の姉セシリア王女の飛行機事故死が描かれた場面。実際に、1937年に発生した事故だ。
ドラマ内でこのシーンは、トラブルを起こした当時10代のフィリップ殿下の対応をすべく、セシリア王女がロンドンに向かっている途中に起こった事故であるとされていた。
つまり、フィリップ殿下のせいで事故にあったかのように描かれていたのだ。
ヒューゴ・ヴィッカーズは「フィリップ殿下は弁護士に、このシーンについて『なにかできることはないか』と相談していました」と語り、「事故の描写について非常に動揺しているようでした。彼も人間ですからね。他の人々と同じように、彼も傷つくのですよ」と付け加えている。
なお「ザ・クラウン」シーズン5には、フィリップ殿下と長年深い交流があった32歳年下の女性ペニー・ナッチブルと、友人以上の関係があったように描かれるシーンも含まれているとされており、この内容についても放送前から大きな反発が起こっている。