アメリカ航空宇宙局（NASA）が、先日打ち上げに成功したロケットから見た地球の映像を初公開した。
NASAは日本時間11月16日、月面探査計画「アルテミス」最初のミッションとなる「アルテミス1」の打ち上げに成功。今回の「アルテミス1」ミッションは、NASAが開発した新型ロケット、NASAが開発した新型ロケット「SLS（スペースローンチシステム）」および新型有人宇宙船「Orion（オリオン、オライオン）」の無人飛行試験にあたる。
今回、月周回軌道を回っている宇宙船「Orion」から地球の姿が映された映像をNASAが公開。24秒間の映像では、オリオン宇宙船を月へ向かわせるために時速22,600マイル（36,370km）以上で動くロケットの背後に、地球が遠ざかっていく様子が映しだされている。
As @NASA_Orion begins the #Artemis I mission to the Moon, the spacecraft captured these stunning views of our home planet. pic.twitter.com/Pzk3PDt7sd
— NASA Artemis (@NASAArtemis) November 16, 2022
NASAはこの投稿に「『Orion』が月への『アルテミス1』ミッションを開始し、我々の故郷である地球のすばらしい景色をとらえました」とキャプションを添えている。
このアルテミス1の打ち上げが成功した後、NASAのビル・ネルソン長官は「今、私たちは月に今一度戻ろうとしている。これは次の始まりであり、“アルテミス時代”の始まりである」とスピーチをした。
アメリカが最後に月へ宇宙飛行士を送ったのは、アポロ時代の1969年～1972年にかけてのことであった。約50年の月日を経た今、「Orion」は地球から近い、次の周回軌道を試験的に回っている。このテストが成功すれば、今後は女性や有色人種が初めて月面に降り立つ予定だという。
