ドナルド・トランプ氏が、次のアメリカ大統領選への出馬を正式に表明した。
2016年から2020年までアメリカの大統領をつとめていた実業家のドナルド・トランプ氏が、11月15日(火)、フロリダ州の別荘マー・ア・ラゴにて2024年の大統領選への出馬を正式に表明。「アメリカのカムバックは、今まさにスタートする」と宣言した。
「Newsweek」紙によると、トランプ氏は集まった支持者に向け、いま一度、大統領としてリーダーシップを発揮することで、アメリカが「偉大で輝かしい国家」となり、「力と威信の頂点に立つ」ことができると述べたとされている。
また、トランプ氏は演説の中で、新型コロナウイルスのパンデミック対策やアメリカのエネルギー支配、南部国境の閉鎖、ロシア、北朝鮮、そして中国との関係をアピール。さらに現在のバイデン政権により、「国家が傾き始めている」と批判したトランプ氏は、インフレとガソリン価格の高騰(こうとう)を非難したうえ、「このままではダメだ」と述べると、「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は自分が大統領であれば起こらなかった」と語った。
先日行われた中間選挙では、トランプ氏が属する共和党は下院の議席こそ増加させたものの、当初の予想よりかなりの苦戦をしいられることとなった。
さらにトランプ氏が支持していた候補者が多く落選してしまったことで、選挙戦を主導していたトランプ氏への責任論も高まっている。
従来、出馬表明は選挙戦の1年前に行われるものであり、このタイミングでのトランプ氏の発表は異例ともいえる。2021年1月に起こった米議会への襲撃事件以降、FBIの捜査も入っているトランプ氏だけに、今後共和党内の予備選でどこまで支持率を伸ばせるかが注目されている。
tvgrooveをフォロー!