イベント会社大手「ライブ・ネーション」が、テイラー・スウィフトのチケット販売をめぐる騒動についてコメントを出した。
歌手テイラー・スウィフトの待望のコンサートツアー「The Eras tour」が、2023年からスタートする。このチケット発売が11月中旬からスタートしたのだが、あまりの需要の多さにネット上で混乱が生じ、チケットを求めるファンたちが怒りをあらわにする事態となっている。
この騒動を受け、チケット販売元の「チケットマスター」は、一般発売の日程をキャンセルするという対応をとっている。
そんな中11月18日(金)、チケットマスターの親会社にあたるイベント会社大手「ライブ・ネーション」がコメントを発表。チケットマスターについて、「透明性が高く、ファンにやさしい」サービスだと擁護した。
なお、ライブ・ネーションについてはかねてより、イベント企画者に対し「チケットマスター」によるチケット販売を強制しているのではないかとの疑惑があり、公正な取引につながっていないと指摘されてきた。
ライブ・ネーション側はコメントの中で、この指摘について「独占禁止法に違反するような行為は行っておらず、チケットマスターの利用を強制することもしていません」と否定。その上でチケットマスターが選ばれるのは、常に技術革新に投資し、品質向上を心がけている優秀な社員たちのおかげであり、法令に違反する行為を行なっているためではないとした。
さらにチケットマスターについて、「国内でもっとも透明性が高く、ファンに優しいチケット販売システム」であると強調したライブ・ネーションは、「チケットマスターはチケット価格の設定には関わっていない上、決済画面で購入者がおどろくことのないよう、手数料などをすべて含めた金額を最初から提示しています。セキュリティやウィルス対策についても、業界のリーダーといえるでしょう」と主張した。
そして「我々は今後も、コンサートとチケッティングの両分野でを活動していることにほこりを持ち、ライブイベント業界の発展と支援に取り組んでいきます」と締めくくった。