『デッドプール』シリーズに、まぼろしのクリスマス向け作品が存在していたことがわかった。
これは『デッドプール』シリーズで主演をつとめる俳優ライアン・レイノルズが、「The Big Issue」とのインタビューの中で明かしたもの。
ライアン・レイノルズによると、クリスマスムード一色に染まった『デッドプール』作品の制作が進められていたが、米ウォルト・ディズニー社がFOX社を買収したタイミングでお蔵入りになってしまったという。
インタビューの中でライアンは、「4年前、(『デッド・プール』脚本家の)レット・リース、ポール・ワーニック、そしてぼくで、デッドプールが登場するクリスマス映画を書きあげたんだ。でもディズニーによるFOX社買収の混乱で、話がなくなっちゃってね。結局、作られることはなかった」と振り返っていた。
『デッドプール』のクリスマスバージョンこそ見られないものの、ライアンは11月18日(金)からApple TV+で配信されているクリスマス映画『スピリテッド』に出演している。
『スピリテッド』はチャールズ・ディケンズの名作「クリスマス・キャロル」をベースにしたミュージカル映画で、ウィル・フェレルとの共演も話題となっている。
この作品でミュージカルに挑戦したライアンは、大ヒットミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』で知られる悪友、ヒュー・ジャックマンにアドバイスを求めたそうだ。
しかし、「彼のアドバイスはアドバイスと言えるものではなかったよ」と語ったライアンは、「『カウントとビートをちゃんと聴け』って言うんだよ。こちらとしては、それが聴けないから尋ねてるのに。もっと役に立つことを教えてくれって感じだった」と、有効なアドバイスをもらえなかったことを明かした。
それでもライアンは、いつか『デッドプール』でもミュージカル要素を取り入れてみたいとしたうえで、『デッドプール』のクリスマスバージョンについて、「いつか作れたらいいなと思っているよ。(過去に考えていたのは)ミュージカルじゃないけどね。完全に、デッドプールのクリスマス映画だ。そう、いつか作りたいね」といまも制作をあきらめていないことを宣言した。