2020年8月28日に大腸がんにより43歳という若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマン。彼の代表作である『ブラックパンサー』の続編の撮影現場は、悲しみに包まれていたという。
『ブラックパンサー』の続編である『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』に出演したレティーシャ・ライトは今回、The Guardianのインタビューに登場。そこでは『ブラックパンサー』の世界に戻るのは大変であったと語った。
レティーシャは「みんなが(チャドウィックの死を)悲しんでいるのが明らかに見てわかって、全員アップダウンがあった。撮影現場にいること自体がつらいような日にはお互いを支え合った。みんな誰かを恋しがっていた、兄弟を恋しがっていた。撮影中は毎日悲しみが目の前にありました」と、彼女を含めチーム全体がチャドウィックの存在を恋しがっていたと明かした。
レティーシャはチャドウィックの訃報を聞いたとき、意味が分からなかったという。「ロンドンで一人にいるときに“追悼の言葉をください”っていうメールが来たんだけど、『何に対する追悼の言葉?』って感じだった。メールについていたリンクをクリックしたら、“チャドウィック・ボーズマン”って言葉がたくさん出てきて・・・マジで何が起こっているのかわからなかった。PRチームは『声明文を出しますか?』って書いていたんだけど、『声明文って何?』って感じだった」と、チャドウィックの突然すぎた死の報告をすぐには受け入れられなかったと語った。
死のニュースを聞いたとき、彼女は「自分のアパートメントの壁を殴り、叫んでいた。怒りがこみあげてきた。(共演者の)ダニエル・カルーヤに連絡をして『ダニエル、こんなこと現実じゃないよね』って言った。彼は沈黙していたけど、それが大きな声で語っているようだった」と、当時のことを振り返っている。
レティーシャはチャドウィックの死で学んだことがあるという。「みんな自分には時間があると思っているでしょう。でも今回学んだことは、そうではないかもしれないということ。愛する人たちに連絡をしたり、愛してるって伝えることが大切だって気づかされました」「明日は約束されていないんだから」と、話し、チャドウィックが亡くなってから人を失うことがとても怖くなったと明かした。