アンバー・ハードがまたも、法廷バトルを繰り広げている。
このたび女優のアンバー・ハードが、保険会社「Marine & General Insurance Co.」を相手取り裁判を起こした。アンバーはこの保険会社にて、裁判やその判決、そして請求された賠償金などが最高100万ドル(約1億4100万円)まで補償される保険に加入していた。
アンバーといえば今年7月、元夫ジョニー・デップから起こされた名誉毀損裁判に敗訴し、1035万ドル(約13億5000万円)もの賠償金支払いを命じられている。
ところが、保険会社はジョニー・デップの名誉を傷つけたことについて「アンバーの意図的な行為によるもの」と判断。これはカリフォルニア州の法律で定められていることだとし、保険の適用外になるとして保険金の支払いを拒否したのだ。
一方のアンバーは、同社が彼女の弁護費用や判決で命じられた賠償金について、なにがあっても最大100万ドル支払われる契約だったと主張。保険会社の支払い拒否は契約違反にあたるとして、同社を提訴している。
すでに裁判書類は提出済みで、今後は法廷で争うことになるようだ。
ジョニーとアンバーの裁判は今年4月からヴァージニア州の裁判所で開かれていた。きっかけは2018年にアンバーがワシントン・ポスト紙に寄せたDV被害を訴える記事だった。この記事にはDVの加害者に関する具体的な記述こそなかったものの、ジョニー側は「加害者が自分であることがほのめかされている」として名誉毀損にあたると主張。裁判に発展した。
世界中が注目したこの裁判では、連日のように元夫妻の衝撃的なエピソードが暴露され、アンバーも涙ながらに自らが受けたとする仕打ちについて訴えたが、これらをくつがえすジョニー側の証言や証拠が提示されたことから、裁判所側は「アンバーの証言の信ぴょう性に疑問が残る」と判断。ジョニーが勝利する結果となっていた。