人気海外ドラマ「glee/グリー」のカート・ハメル役で知られる俳優で作家のクリス・コルファー(32)が、同作で演じたキャラクターについて回顧。当時カート役を演じるのは「怖くてたまらなかった」ことを明かした。
先日、「glee」共演者のケヴィン・マクヘイル(34)とジェナ・アウシュコウィッツ(36)がホストを務める新ポッドキャスト番組「And That’s What You Really Missed」に出演したクリスは、ゲイであることを公にしているキャラクターを演じることへの恐怖を語った。
「glee」が初放送された際、クリスはまだ自身がゲイであることをカミングアウトしていなかったため、内心「怖くてたまらなかった」という。(※「glee」が2009年5月に初放送されてから約半年後、クリスは出演したトーク番組内でカミングアウトした。)
クリスによれば「僕の故郷(米カリフォルニア州・クローヴィス)はここ数十年ですごい進歩したけれど、僕が育ったころは、外に出るのも危険だった」のだそう。ときには子供たちが袋叩きに遭うこともあったのだとか。
「あるときは、学校に向かう途中で刺された人もいた。だから、外に出て堂々とするという選択肢はなかったんだ」
その後、「glee」のオーディションを受け、カート役をオファーされたクリス。さらにそのキャラクターはクリスのためにわざわざ用意してくれたことを知り「感激」したと言うが、当初はオファーを引き受けることが“本当の自分”に直面することになるため、恐れの気持ちもあったという。
またクリスは、家族にカミングアウトした際、「人生が台無しになる」と言われたほか、クライアントからも「ゲイのキャラクターは演じるな」と言われていたことを暴露している。
当時10代だったクリスがカート役を引き受けた裏には、ファンも知らない様々な重圧や不安があったようだ。