ヒュー・グラントが、あの名作ロマンスコメディ映画を振り返っている。
2004年に公開された映画『ラブ・アクチュアリー』。総勢19名もの豪華キャストがおりなすクリスマスの恋愛模様をコメディ要素をふんだんにまじえて描いた作品で、いまもなお世界中で愛されている。
そして、公開からまもなく20周年を迎えることを記念した特別番組「The Laughter & Secrets of Love Actually:20 Years Later」が米ABCチャンネルで放送される予定だ。
この番組では、同作品で主要キャストの1人、イギリス首相デイヴィッドを演じた俳優ヒュー・グラントが、作品内で「どうしてもやりたくなかったシーン」を明かしている。
番組の中で、司会者ダイアン・ソイヤーとのインタビューに応じたヒューは、いまや映画を象徴するシーンとなったデイヴィッド首相のダンスシーンについて、「本当は撮影したくなかった」と本音をもらした。
ヒューが指しているのは、作品の中で国のトップという堅い立場にいるデイヴィッド首相が、ポインター・シスターズの「Jump (For My Love)」に合わせて、誰もいない首相官邸の中をノリノリで踊りまくるというもの。腰を軽快にゆらし、手を振りながらリズムにのる姿は、ファンの間でいまだに語り継がれる名シーンとなっている。
「台本をみて、『これはやりたくないな』と思ったんだ」と語ったヒューは、「リハーサルもふくめ、まったくやる気になれなかった」とじつはイヤイヤだったことを告白。
すると、脚本・監督をつとめたリチャード・カーティスが「彼はずっと『NO』って言っていたんだ」と振り返り、「彼としては、私が病気かなにかになって『ああ、残念だ。あのダンスシーンをカットしなければならなくなった』という展開になることを期待していたんだろうね」と笑いをさそった。
それでもヒューは、「契約だから」と観念してダンスにのぞんだという。
なお、ダンスシーンの最後には、首相秘書官に見られてしまうというオチも付け加えられているが、これがヒューの提案だったことも、番組内で明らかになっている。