俳優のウィル・スミスは、2022年のアカデミー賞でクリス・ロックの顔面を平手打ちした夜を、涙ながらに振り返った。
ウィルは、あの事件以来、初めて番組のインタビューに応じた。そして、長い間“怒り”を溜め込んでいたことを明かしている。
ウィルは「想像できるように、あれは恐ろしい夜だった」「あの日の終わりに、僕は“失った”いう感じだったんだ。多分、僕が言いたいのは、『誰が何を経験しているのかわからない』ということだ。今、観客席にいるとして、隣には知らない人たちが座っている。もしかしたら母が先週死んだ人もいるかもしれない、子どもが病気になった人も、仕事を失った人も・・・そしてパートナーの浮気を知った人もいるかも」と語った。
さらにウィルは、「何が起こっているのかなんてわからない。その夜、ぼくも何かを経験した。だからといって、私の行動を正当化するつもりはまったくない」と続けている。
そしてウィルは、クリス・ロックが、脱毛症に苦しんでいる妻のジェイダ・ピンケット・スミスの髪について冗談を言ったとき、彼の中で怒りが“沸騰”したと話した。
まるでそれは、幼い少年が父親の母絵の暴力を見た時のようだと語り「その瞬間、すべてが湧き上がってきたんだ」と続けた。
さらに、9歳の甥が事件について尋ねてきたことを思い出すと、打ちひしがれたという。「彼はとてもかわいい子なんだ。僕たちが家に帰ると、彼はウィルおじさんに会うために夜更かししていたみたいで、僕のキッチンに座っていて、彼は僕の膝の上にいて、オスカーを持っていて、『どうしてあの人を殴ったんだ、ウィルおじさん』って感じだった」と振り返った。
この平手打ちの後、ウィルはアカデミーを辞職。また、同団体は、ウィルが今後のイベントに出席することを10年間禁止した。
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