ヘレナ・ボナム=カーターが、キャンセルカルチャーやジョニー・デップとアンバー・ハードの裁判への思いを語っている。
このたび「The Times」のインタビューに登場した女優のヘレナ・ボナム・カーターは、セクハラ問題やDV問題などで有名人がすぐさま表舞台から消し去られてしまう「キャンセルカルチャー」について、「天才を性癖によって拒絶してしまうの?私生活をよく調査すれば、何百万人という人が失格になってしまうのでしょうね。誰かを拒絶するなんてできないわ。私はキャンセルカルチャーがきらい。ヒステリックだし、魔女狩りみたいで、理解できるものではない」と自身の意見を主張した。
そのうえで、やり直しができるかどうかについては、「(何件もセクハラを重ねてきた)ケヴィン・スぺイシーのような人にはムリ。ジョニーはまさに、それをやってのけたわよね」と「DV夫」というレッテルを見事に返上したジョニー・デップに言及している。
なお、ヘレナとデップは過去に『チャーリーとチョコレート工場』などさまざまな作品で共演してきた。
今年7月にジョニーが勝利する形で幕を閉じた、元妻アンバー・ハードを相手取った名誉毀損裁判についてヘレナは、「彼の正当性が完全に証明された」とし、「彼はもう大丈夫。問題ないわ」とエールを送っている。
一方、アンバー・ハードについては、「私個人の意見としては、彼女は「『#MeToo運動(ハリウッドを中心にして起こった大規模なセクハラ抗議活動)』の流れに乗ってしまったんじゃないかと思ってる」とし、「そこが大きな問題よ、人々は流行だからとその波にのり、話題の活動だからと広告塔になろうとするの」と指摘している。
さらにヘレナはこのインタビューの中で、作家J.K.ローリングの「トランスフォビア(同性愛嫌悪)」発言に対する見解についても語っている。