※この記事にはマーベル最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』についてのネタバレがあります。
現在日本でも公開中のマーベル最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(以下、『ワカンダ・フォーエバー』)では当初、シュリとあるキャラクターのロマンスが描かれる予定だったようだ。
【動画】『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』予告編
米Newsweek誌のインタビューに応じた映画編集者のマイケル・P・ショウバーによれば、『ブラックパンサー』の続編となる『ワカンダ・フォーエバー』では、ティ・チャラ (演:チャドウィック・ボーズマン)の妹で天才科学者でもあるシュリ(演:レティーシャ・ライト)と、今作で彼女と対峙することになるタロカン帝国の王ネイモア(演:テノッチ・ウエルタ・メヒア)のロマンスが含まれる予定であったが、そのプロットは最終的にカットされたことを明らかにした。
続編『ワカンダ・フォーエバー』では、兄ティ・チャラを病によって失ってしまったシュリ。そんな彼女の悲しみは終わらず、特殊な金属ヴィブラニウムが発端で、海の王国「タロカン帝国」の王ネイモアに母ラモンダ(演:アンジェラ・バセット)を殺されてしまう。母を殺したネイモアに復讐するため、二代目ブラックパンサーとなったシュリは、ジャバリ族やワカンダの戦士たちの力を借り、壮絶な闘いの旅に出ることに。多くの犠牲者を出しながらも、激闘の末、ネイモアに見事勝利したのであった。
この投稿をInstagramで見る
「喪失」というテーマが根底にあった今作だが、ショウバー氏は同誌に対し、「何が興味深いかというと、そこに何らかの関係があるようなテイクがあったことだと思う。そしてあるとき、初期のカットで『(2人のカットを)そのままにしておくのか?それを入れるか?関係に複雑さを加えるか』といった議論をしたんだ」と、2人の関係性をどう描くか、話し合ったことを告白。
しかしながら、最終的にシュリとネイモアのロマンス描写はカットされ、2人の共通のトラウマが友情と同盟関係を築くためのつながりになる、という描き方をすることに決めたという。
「最終的に僕らが焦点を当てたことは、ネイモアが言った『もっとも傷ついた人だけが、真の偉大なリーダーになれる』というセリフで、それは(映画の)最後で共通のトラウマの種をまいていると彼女は気づく。しかしそれが彼らの本質であり、彼らは全ての痛みと重い心を抱えながら、自分たちの国のリーダーとなり、(国を)リードしていこうとするんだ」
ネイモアを演じたテノッチ・ウエルタ・メヒアも、シュリとネイモアのロマンス関係については否定的な考えを持っており、Rolling Stone誌に対し、「(彼らの間に)ロマンチックなふれあいがあったとは感じないね」「もっと人間的で、親密なふれあいだったと思う」と述べたうえで、男女の関係が常に恋愛につながるとは限らないとの見解を示している。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は全国にて公開中。