ドラマ「ザット’70sショー」や映画『スティーブ・ジョブズ』などへの出演で知られるアシュトン・カッチャー(44)が、脳性まひの障害をもつ双子の弟、マイケル・カッチャーと共にインタビューに答え、知られざる過去を涙ながらに語った。
アシュトン・カッチャーとマイケル・カッチャーは先日、Paramount+の新シリーズ「The Checkup with Dr. David Agus」に出演。アシュトンの担当医であるデイビッド・エイガス氏と対談した。
【動画】「The Checkup with Dr. David Agus」より抜粋
そこで、マイケルが若いころ、ウィルス性心筋炎に感染してしまい、心臓が肥大して機能しなくなり死にかけたことを告白。アシュトンは、集中治療室にいるマイケルの心臓が止まりかけているのを見て「何もかもがダメだと思った。マイケルの病室に通っていたから、心拍の機械音を聞いただけで、ダメだとわかった」と振り返った。
弱っているマイケルを見て、アシュトンは「(心臓移植の際に)心臓が適合するとしたら、僕だと思った・・・」と涙ながらに語る。「このバルコニーなら(飛び降りても)高さがじゅうぶんにあるだろうなとか・・・」と、弟に心臓を提供するために飛び降りることも考えたという。
泣きながら話すアシュトンの肩をなでる弟のマイケル。彼は非常にラッキーなことに、24時間以内に心臓の提供者が現れ、移植を受けることができたのだという。
その後も血栓が発見され、開胸手術を受けるなど、大変な思いをしたマイケル。一方でアシュトンはモデルや俳優としてのキャリアが軌道に乗り始め、弟に対して罪悪感を覚えたという。
アシュトンは「どうして僕はこんなに幸運なんだろうと考えた。弟は・・・脳性まひで生まれ、心臓移植を受け、血栓ができ・・・なんでこんなことが彼に起こらなきゃならないんだ?と思った」と当時の心境を告白した。
しかしそんなアシュトンに対しマイケルは「君が僕をかわいそうだと思うたびに、僕はもっとかわいそうになる。これは僕が唯一知っている人生なのに、唯一持っているものに同情するのはやめてくれ」と、罪悪感を感じるなと言ったという。このことがあり、アシュトンとマイケルはまっすぐに対等な関係になれたという。
現在は障がい者のための支援を行っているというマイケル。現在は妻と3人の子供と一緒に、幸せな生活を送っているそうだ。